国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)

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華人ネットワーク論から観る未来中国経済の構造的特徴

  • 講師:古田茂美(香港貿易発展局日本首席代表)
  • 日時:2009年7月27 日(月) 午後3 時~5 時
  • 会場:国際大学グローバル・ コミュニケーション ・センター
    (東京都港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル2F)
    地図:http://www.glocom.ac.jp/access/

概要

中国経済の中には華人経済が包含されるという仮説をもって長年、香港から中国の変化変遷を観てきたが「華人ネットワーク」なる華人行動学のマクロ的発展が経済インフラとして機能し、さらには78年の中国の一大転換を成功裏に導いた事実を認識するに至っている。さらに本年に入り各界から「華人ネットワーク」に対する関心が高まっていることを痛感する。海外建設協会、霞山会など中国経済に関与する諸団体から大学に至るまで「華人ネットワーク」の解説を依頼され原稿も出している。中国の変化とともに華人ネットワークの本質と機能、中国発展における意味がさらに重要になっているようだ。「華人ネットワーク」がマクロインフラならそれを近視眼的に分析すると「関係(クワンシー)」構造の存在が認められる。「関係(クワンシー)は日本のケイレツに匹敵するほど重要な経営資産として認識が始まっているが、今年後半、10年以上に亘り高度な中国・華人経営研究を蓄積してきた香港大学商学院華人経営研究センターから、「関係(クワンシー)」概念を単独で研究した成果が論文および単著として発表される見込みである。これら人文学的理念型がアジア経営の特徴を醸成している事実を認識し、その発展形が中国経済をどのように変化させていくのか、さらなる仮説が立てられそうである。本講演では、とりわけ直近で霞山会「東亜」7月号で発表した『華人経営の歴史的個性』論文を下敷きに、華人ネットワークを通じて中国の未来展望を試みたい。


講師プロフィール

古田茂美(ふるた・しげみ)1981~1982年、香港中文大学大学院崇基書院経済学研究科交換留学、1982年 国際基督教大学大学院行政学研究科博士前期課程修了(行政学修士MPA)。2001年、神戸大学院経営学研究科博士前期課程修了(経営学修士MBA)。2006年、立命館大学大学院国際関係研究科博士後期課程修了(国際関係学博士Ph.D.)。2004年より立命館大学専門職大学院経営管理研究科(EMBA)「華人経営研究と対中事業戦略」担当客員教授。1982年香港貿易発展局本部(香 港)に初めての日本人スタッフとして入局、本部主査、東京事務所市場開発部長、大阪事務所長、本部日本課長等歴任後、2005年より現職。専門は華人経営論。主要著書に『台湾・香港の経済変動』(アジア経済研究所、1995年)『中華文化圏進出の羅針盤』(ユニオンプレス、2005年)。2001年神戸大学大学院経営学研究科主催実業家論文コンペで金賞受賞『中小企業の国際化戦略としてのアラ イアンス研究』。

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    2009-07-27