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研究ワークショップ - November 25, 2010

金融地政学:開発ファイナンスを兵器とする現代の植民地争奪戦を読み解く

November 25, 2010 [ 研究ワークショップ ] このエントリーをはてなブックマークに追加

講師
前田充浩(産業技術大学院大学客員教授/国際大学GLOCOM客員研究員 )
日時
2010年11月25日(木)午後3時~5時
会場
国際大学グローバル・ コミュニケーション ・センター
(東京都港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル2F)
地図: http://www.glocom.ac.jp/access/

概要

現下の日本の苦境の一因は、20世紀中は保持していたアジアの広大な「勢力圏」を喪失したことにある。日本人が平和ボケ、繁栄ボケをしている間にも、国際社会の現実は、大国同士が「勢力圏」争奪戦に血道をあげるという基本的な構図に変わりはない。今日の「勢力圏」争奪戦で用いられる兵器は、開発ファイナンス、すなわち発展途上国のインフラ整備のために大国が供与する資金であり、開発援助、輸出信用等と呼ばれているものである。すなわち開発援助は、発展途上国の経済社会開発のためという「美しい」目的のためにも供与される一方で、「勢力圏」争奪戦の兵器でもあるというのが国際社会の現実である。この現実を分析するために専門に構築された方法論が、2009年に旗揚げされた金融地政学である。本講演では、金融地政学の基本的な考え方を紹介するとともに、それに基づいて明らかにされる世界の「勢力圏」争奪戦の歴史を概観し、その中での日本の戦い振りを評価し、問題を明らかにし、今後の日本が挽回するためになさねばならないことを考えていきたい。

講師プロフィール

東京大学法学部卒。埼玉大学助教授、政策研究大学院大学客員教授を経た後、「智の武者修行」として、英国王立国際問題研究所(チャタムハウス)、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)及びケンブリッジ大学をそれぞれ客員研究員として回る。現在、産業技術大学院大学客員教授、国際大学GLOCOM客員研究員、情報社会学会運営委員。著書に、『国益奪還』(アスキー新書)、『金融植民地を奪取せよ』(プレジデント社)等。金融地政学を武器として、ラスト・モダンの国際社会の本質を斬る。