国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)

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「若者」とこれからの日本社会を考える—絶望の国の幸福な若者たちと静かな変革者

講師
TOIVONEN Tuukka(オックスフォード大学ジュニア・リサーチ・フェロー/神戸大学経済経営研究所客員研究員)
古市憲寿(東京大学大学院博士課程/慶応義塾大学SFC研究所訪問研究員/有限会社ゼント執行役)
小川豊武(東京大学大学院博士課程/労働政策研究・研修機構臨時研究協力員)
日時
2012年8月29日(水)午後6時~8時
会場
国際大学グローバル・ コミュニケーション ・センター
(東京都港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル2F)
地図: http://www.glocom.ac.jp/access/

概要

日本の若者は、内向きで積極性に乏しいとか、厳しい雇用環境のなかで社会的弱者になっているなどとマスコミでも報じられている。しかし、そうした議論は日本の若者の現状を正しくとらえているのだろうか。
 大人の側による「若者」という存在の捉え方には、2つの方向性があるとされる。1つは、「今どきの若者はけしからん」と苦言が呈されるように、自分たちとは別の世界にいて、理解するためにはわざわざ歩み寄らなければならない「異質な他者」として。もう1つは、次世代の担い手として期待される存在、すなわち、「都合のいい協力者」として。2つの方向性がバランスを取り合うがゆえに、「若者」についての議論はしばしば盛り上がる。しかし、そうした「若者」に対するスタンスは、時代や国によってさまざまだと考えられる。「若者」をどのように社会の中で位置付け支援していくか。これは社会の行く末に関わる問題であり、戦後以降の変遷をもとにした時代比較や海外諸国との比較から、現代の日本社会における特徴と課題を描き出してみたい。また、そうした「若者」の比較研究の困難と展開可能性についても議論したい。
 

登壇者プロフィール

TOIVONEN Tuukka(トイボネン・トゥーッカ)
Ph.D.(社会政策学)。フィンランド出身。「若者」「政策」「社会的イノベーション」を主な研究テーマとする。著書に、A Sociology of Japanese Youth(共編著)、Japan’s Emerging Youth Policy: Getting Young Adults Back to Work(単著、今秋刊行予定)がある。関西地域における、若者による社会イノベーション活性化のためのネットワーク・コミュニティ「KANSAI RISE」の共同設立者でもある。

古市憲寿(ふるいち・のりとし)
専攻は社会学。1985年、東京都生まれ。自らピースボートに乗って調査したデータで修士論文を執筆し、それをベースにした『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』(光文社新書)で注目を浴びる。『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)の刊行後は、テレビ、新聞、雑誌などでの発言・執筆の機会も多い。

小川豊武(おがわ・とむ)
専攻は社会学・メディア研究。1981年、東京都生まれ。某大手IT企業で正社員として勤務した後に、大学院修士課程に入学。修士論文では、戦後から現在に至る日本社会の若年層の捉え方の変容を新聞紙面の分析から描き出した。現在、その変容と社会的背景の関連や、文化や社会にとっての「若さ」の意味について、社会学的分析を進めている。

資料

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  • http://www.glocom.ac.jp/erp/20120829siryou_OGAWA.pdf
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    http://www.glocom.ac.jp/erp/201208291report.pdf
  • 2012-08-29