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2006年 1月 24日 (火)

課題図書:『パラサイト・ミドルの衝撃:サラリーマン 45歳の憂鬱』

講師:三神万里子氏
所属:ジャーナリスト/キャスター、 国立情報学研究所プロジェクト研究員
日時:2006年1月24日(火) 午後2時~午後5時
終了しました

  • 概要:
    パラサイト・ミドル ―構造変革過渡期の日本における45歳問題―
     「弊社は2期連続で史上最高益を更新しているにもかかわらず若手が硬直感を感じ、組織全体に前向きなパワーが生まれません。経営層は社会構造の変化を実感出来ないために米国の経営手法をビッグワードのみ模倣し、45歳以上の中間管理職は組織内で逃げ切ろうとするためです」(読者から寄せられたメールより)
     ――40代前半以下の若手層が中間管理職以上の人々に対して抱く危機意識は、90年代半ばを起点とし、好況に転じている現在もなお続いています。役職位にない彼ら若手の意見は公式見解として表に出る場がないばかりか、個々人の主観の問題であると片付けられがちです。しかし、この危機意識が現実のアクションとして露見した一例が新規成長企業によるM&Aでした。これは一過性のものではなく、新興勢力の動きについては、書籍で触れられなかった現在進行形の部分も含めてお話させていたきます。
     意識ギャップの境目にある中間管理職とは、構造の変革過渡期の皺寄せが多様に折り重なってしまった、95年以降に45歳を迎えた人々と言い換えられる筆者は考えています。企業の雇用調整の波、産業構造の知識サービスシフトと外来語の大量流入、生活者としての賃金・企業年金・教育費カーブの変化、高齢化に伴うポスト着任年齢の変化等、諸データを重ね合わせて状況を概観し、実力のピーク期にありながらリソースとして生かされていない、この世代に対する諸策について、特に情報環境の見地から皆様との意見交換に繋げていけたらと考えています。

  • 講師プロフィール:
    慶應義塾大学環境情報学部環境情報学科卒(メディア環境コース専攻)。 『世界』、『文藝春秋』、『論座』、『週刊エコノミスト』ほか海外では米国Time,Inc経済誌Business2.0等にて人事・会計・金融・経営分野を中心に執筆。組織と情報、社会経済システムの関係を考察対象とする。

    国内誌論考はフォーリンプレスセンターにより国内論調代表論文に選出(2004年6月)、米誌論考は世界銀行政策研究ワーキングペーパーにて参考文献に掲載されている(2005年11月)。著書に『合併人事』(翔泳社)、『メガバンク決算 -日・米・欧、どこが違うのか』(角川書店/2003年週刊東洋経済「経済人50人が選ぶベスト経済書100」16位選出)、『パラサイト・ミドルの衝撃 -サラリーマン45歳の憂鬱』(NTT出版/東京新聞・中日新聞「2005年 今年の三冊」選出)等がある。2005年4月よりNHK経済番組「ビジネス未来人」メインキャスター、2004年7月より国立情報学研究所プロジェクト研究員を兼務。研究分野は知価流通におけるガバナンスと情報信頼性評価及びスカラリージャーナリズム。

    2006年1月よりJST新規採択研究「ユビキタス社会のガバナンス」参画。 難解な問題をわかり易く伝える目的で漫画家も兼務しており、朝日新聞社会福祉面「選択のとき」にて年金・医療問題を解説する四コマ漫画「ひとごとじゃないでしょ」連載中。

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