IECP Intelprise-Enterprise Collaboration Program

広がる情報社会学

2006年 4月 19日 (水)

情報セキュリティの技術と制度:その歴史をたどる

講師:名和小太郎氏
所属:国際大学GLOCOM客員教授、工学博士、情報処理学会フェロー、法とコンピュータ学会フェロー
日時:2006年4月19日(水)午後3時~6時
終了しました

概要:

情報セキュリティの理念と枠組みについて、これらがこの半世紀のあいだにどう変化してきたのか、これを技術と制度との相互作用とのからみのなかで整理してみる。
 とくにこの理念を、脆弱性、脅威、監視、プライバシー保護、国家安全保障、セキュリティ文化などの概念とのかかわりについて、多少、自分史の視点も入れて考えてみたい。

講師プロフィール:

【略歴】
 1956年 東京大学理学部物理学科卒業
 1956年 石油資源開発(人工地震の研究)
 1960年 旭化成(ロケット・エンジンの品質保証、パケット通信ネットワークの開発)
 1977年 旭リサーチセンター(情報通信政策の受託研究)
 1991年 新潟大学法学部(情報法)
 1996年 関西大学総合情報学部(情報法)
 現在    非常勤の職務7件
 【主要著書】
 『変りゆく情報システム部』(1980年、企画センター)、『オフィス・オートメーション心得帖』(1983年、潮出版社)、『最新データベース事情』(1984年、日本能率協会)、『情報社会の作法』(1985年、時事通信社)、『電子仕掛けの神』(1986年、勁草書房)、『情報を商品とする方法』(1988年、東洋経済新報社)、『技術標準対知的所有権』(1990年、中央公論社)、『シンクタンクの仕事術』(1992年、JICC)、『雲を盗む』(1995年、朝日新聞社)、『サイバースペースの著作権』(1996年、中央公論社)、『デジタル・ミレニアムの到来』(1999年、丸善)、『ITユーザの法律と倫理』(2001年、共立出版)、『起業家エジソン』(2001年、朝日新聞社)、『学術情報と知的所有権』(2002年、東京大学出版会)、『ゲノム情報はだれのものか』(2002年、岩波書店)、『ディジタル著作権』(2004年、みすず書房)、『情報セキュリティ』(2005年、みすず書房)、『情報の私有・共有・公有』(印刷中、NTT出版)

速報:

2006年4月19日、GLOCOM客員教授であり、システム工学、著作権と多方面での著作がある名和小太郎氏による講演会「情報セキュリティ:歴史と概念」が開催された。
名和氏はみずからが現役のシステムエンジニアだった汎用機時代に比べ、現在のコンピュータやネットワークをめぐる環境は複雑化しており、セキュリティを守るためには性善説なモラルに頼るだけではなく、法律やアーキチャによる管理が必要であると主張した。
その一方、「専門家 対 一般人」「遵法者 対 違法者」「個人 対 組織」がただ対立しあうのではなく、おたがいに協力しあうべきとの見解も示し、将来への展望を示した。

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