2006年 11月 27日 (月)

講師:田中 康文氏
所属:オーマイニュース・インターナショナル(株) 編集局・市民記者組織本部長
時間:午後2時~午後5時
終了しました
近年、知識の生産や通有・消費等を活発に行う「智民(ネチズ ン)」が
ブログ等の新しいメディアを得て社会的な影響力を強めています。
またその一方で、既存の報道機関もインターネットとの関わり方を
模索する動きを活発化させています。
今回のセミナーでは、今年8月に日本版を創刊した「オーマイニュース」の田中康文氏(編集局・市民記者組織本部長)にご講演いただき、一般市民が記者として参加するインターネット新聞の運営モデルや今後の可能性などについて考えます。
・「オーマイニュース」の運営モデル
・「オーマイニュース日本版」の概要、準備状況、創刊後の状況について
・「新しい公共」における市民参加型メディアへの期待
田中 康文(たなか・やすふみ)
大学卒業後、(社)経済団体連合会入局。社会貢献部、社会本部にて、企業と
NPOの連携促進に向けた環境整備に携わる。1999年、韓国・全国経済人連合会出
向。
2002年に帰国し、韓国、ロシアなどを担当。
2004年に独立。アットニューストリーム(@NEWSTREAM)有限会社代表。日韓コンテンツビジネス、CSRコンサルタントなどの業務とともに、2006年
から「オーマイニュース」に合流。編集局・市民記者組織本部長。
オーマイニュースは、「市民みんなが記者だ」というスローガンに象徴されるよう
に、一般の人々が「市民記者」となって記事を書くインターネット上のニュースサイ
トである。韓国で2000年に誕生し、新聞などの既存メディアでは扱われなかった言論
の場として成功し、大統領選挙にも影響を与えたといわれる。オーマイニュース日本版で市民記者組織本部長を務めている田中康文氏の講演は、2006年8月に誕生したオーマイニュース日本版の運営モデルと、田中氏が考える「新しい公共」の概念とオーマイニュースの関係についての話題が中心であった。
もちろん、2000年の韓国と2006年の日本では政治状況やメディアやインターネットの
利用状況などが全く異なる。そのためオーマイニュースは創刊以来、市民記者と読者
と編集部の関係をどうすれば、「自由な参加」と「責任ある参加」の両立を図ること
ができるのか、試行錯誤を続けている。
それに対して、記者や読者から厳しい批判も寄せられているが、基本的に編集部は
「新しい公共」という言葉で語られているような、多くの人々が自発的に身の回りの
社会的課題の解決に取り組んでいることに期待を寄せている。また、田中氏は批判を
受けることで記者が急激に成長する姿もたくさん見ていると語った。
編集部の感覚では、創刊3ヶ月を経て「やっとスタートラインに立った」感覚である
そうだ。今後は、市民記者を数万人規模に増やして裾野を広げると同時に、記事の質
も高めるための取り組みも行っていくという。参加者とのやりとりでは、興味深い運
営モデルについての質問や、新しい試みへの期待感の表明などが目立った。
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