IECP Intelprise-Enterprise Collaboration Program

ピンチはチャンス、地球温暖化 
   -気候変動と企業経営-

講師:川島 悟一氏
所属:持続可能な社会プロデューサー
時間::午後2時~午後5時 終了しました

概要

地球温暖化については、昨年末より新聞やテレビで連日のように報道されており、消費者一人ひとりの危機感も高まっています。

その背景にあるのは、今年の2月から随時公表されているIPCC(気候変動に関する政府間パネル)報告書やスターンレヴューです。
気候変動の原因、影響そしてその対策について科学的にまとめらえており、 気候変動対策のよりどころとなっているものです。
これら報告によって、地球温暖化が人間活動によるものであることがほぼ 断定され、少しでも早い対策が経済的にもプラスであることが 明らかになりました。

これを受け、世界各国は、気候変動対策に積極的な姿勢をとり始めました。
EU諸国は、既に炭素税や企業の排出量規制が始まっていますが、 米国やカナダなどこれまで積極的に対策を導入してこなかった国も 規制をかける方向で議論が活発になっています。
日本については、もともと国民も企業もそれなりに省エネしていたので、 現在のところ経済的手法を用いた対策はほとんど検討されていない状況ですが、 近い将来、導入せざるをえないと考えられます。

このような世界的な変化に対し、企業はただ対応していれば良いという 受け身でいては、ビジネスチャンスを失うことになります。

地球温暖化は、チャンスです。
人類が持続可能な社会を創っていくチャンスであり、 企業が社会へ新たな価値を提供し、成長するチャンスなのです。

講師プロフィール

川島 悟一(かわしま・ごいち)
1976年、静岡県生まれ。環境コンサルタント。「持続可能な発展」が専門分野。
荏原製作所での廃棄物・エネルギーのマーケティング業務、 博報堂のチーム・マイナス6%運営事務局にてディレクターなどを経て、 現在、企業の環境に関することの相談を請けるコンサルタント。
また、青年の環境活動をネットワークしている団体「エコ・リーグ」 http://el.eco-2000.net/の代表理事、カーボンオフセットとしての植林寄付を提案するNPO「Carbon to Forests」 http://ctf.jpなど環境活動経験も豊富。
現在、地球温暖化対策を強化してほしいという声を政府や国会に 届ける「京都の約束プロジェクト」 http://kyoto-yakusoku.jpの 実行委員長。

速報

5月15日、国際大学GLOCOMにおいて、今年度第1回目となるIECPセミナーが開催され、「ピンチはチャンス、地球温暖化~気候変動と企業経営~」と題して環境コンサルタントの川島悟一氏による講演が行われた。
 まず、IPCCの報告書やスターンレビュー、2100年までの気候変動シミュレーションの動画を用いて、危機感の迫る実態報告が行われた。続いて、温暖化対策に関する世界の取組みと問題点が紹介され、日本の現状の対策では京都議定書の目標達成は困難であり、炭素税や企業規制の導入も必要だと主張した。企業への影響については、気候変動が経営リスクや投資判断材料となること等をあげ、企業が「低炭素社会」の実現に向けてビジョンを実行することの重要性についても述べた。
 最後に川島氏は、問題の現状を認識し行動することが、資源枯渇や生態系の破壊など対応し持続可能な社会をつくるチャンスであり、企業や消費者の価値観を再検討するよい機会だと捉えることもできるのではないか、と結論した。会場からも多くの質問が寄せられ、最近の重要課題である環境問題について、有意義な議論が行われた。

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