
講師:福冨 忠和氏(専修大学ネットワーク情報学部教授/『デジタルコンテンツ白書2007』編集委員長/GLOCOM客員教授)、鈴木 謙介(GLOCOM研究員)
時間:午後3時~午後5時 終了しました
テーマ書籍:『デジタルコンテンツ白書2007』
監修:経済産業省商務情報政策局
編集・発行:財団法人デジタルコンテンツ協会 8月発行
http://www.dcaj.org/dcwp/index.html
『デジタルコンテンツ白書』は、デジタルコンテンツを中心に、メディアコンテンツ、産業の市場規模、産業動向等の現状を解説、紹介する国内唯一のコンテンツに関する白書です。2007年版では「日本コンテンツの海外展開戦略、新たな飛躍の礎、コ・フェスタから世界へ」をテーマに、専門家による執筆を豊富に盛り込み刊行されました。
本セミナーでは、編集委員長をつとめました福冨忠和GLOCOM客員教授が、コンテンツ産業・市場の動向の概説とコンテンツビジネスの収益構造の変化をテーマについてお話しするほか、編集委員をつとめました鈴木謙介GLOCOM研究員から、インターネット関連のコンテンツ産業の動向についても、あわせてお話しいたします。
福冨 忠和 (ふくとみ・ただかず)
国際大学GLOCOM客員教授。専修大学ネットワーク情報学部教授。デジタルハリウッド大学客員教授。出版社勤務を経て、メディアの制作・執筆活動。メディア、コンテンツ、ポップカルチャーの研究に従事。デジタルコンテンツグランプリ審査員、グッドデザイン賞審査員。「インターフェースの大冒険」(アスキー)、「ヒットプロダクツの舞台裏」(アスキー)、「コンテンツ学」(共編著/世界思想社)、「メディア学の現在」(共著/世界思想社)、Sandra Buckley,ed.,"The Encyclopedia of Contemporary Japanese Culture"(共著/Routledge, 2001)ほか多数。
鈴木 謙介(すずき・けんすけ)
研究員、明治学院大学、デジタルハリウッド大学非常勤講師。1976年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。インターネット社会の最先端の事例と、政治哲学の理論的研究を架橋させながら、独自の情報社会論を展開している。
著書に『カーニヴァル化する社会』(講談社)、『〈反転〉するグローバリゼーション』(NTT出版)、『ウェブ社会の思想』(NHK出版)、共著に『21世紀の現実』(ミネルヴァ書房)がある。
福富氏は、まずコンテンツ産業に関する定量的な調査結果について概説し、過去5年間におけるデジタルコンテンツの流通規模の伸び率は高い一方で、コンテンツ市場全体に占める市場規模は依然として小さいままであると述べた。その原因として(1)日本の消費者の可処分所得が限界に近づいていること、(2)ネットのビジネスモデルの困難性、(3)ユーザビリティの問題などをあげ、今後の戦略として、日本コンテンツの海外展開とメディアミックス・マルチユース化の促進について述べた。
一方、鈴木研究員は、産業的な数字としては現れていないネット関連産業の新たな動きとして、ニコニコ動画、ミニブログをあげ、コミュニケーションツールの特性という視点からそれらを分類した。また、新たな動きとしてセカンドライフやケータイ小説などについても言及した。
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