IECP Intelprise-Enterprise Collaboration Program

仮想世界に秩序はあるか? 社会システム理論から見る仮想世界

講師:宮台 真司氏 (首都大学東京教授)
時間:午後1時~午後2時30分 終了しました

概要

Second Lifeをはじめとする「仮想世界」が、世界的な脚光を浴びている。だが、新たなビジネスリソースとしての可能性が注目される一方で、カジノやポルノに関する問題が指摘され、企業側も二の足を踏んでいる現状がある。仮想世界では、ローレンス・レッシグの言う「コード」を用いて、参加者の振るまい方をアーキテクチャ的に規定することができる。こうした環境で我々が築く関係は、どのようなものになるのか。また、アバターのようなオンラインでの新しい身体性に対して、人はどのようなリアリティを感じるのか。コードですべてが決められるオンラインの関係で、プログラマーが新たな「権力者」となり、横暴な振る舞いをする可能性はないのか。こうした点について、今回のIECPでは、社会学者でもあり、早くからインターネットに触れていたネットワーカーでもある、首都大学東京の宮台真司教授に、仮想世界の秩序を巡る問題について講演をいただく。また講演後には、GLOCOMにおいて、仮想世界の可能性について広範な議論を行っている「仮想世界研究会」(代表:鈴木健主任研究員)のメンバーとのディスカッションを行い、海外での(Second Lifeにとどまらない)仮想世界の流行を含む、最先端の問題について議論していく。

講師プロフィール

宮台 真司(みやだい・しんじ)
1959年宮城県仙台市生まれ。首都大学東京教授。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。テレクラ、援助交際、オウム問題、郊外、専業主婦、少年犯罪、学級崩壊、盗聴法など、現在まで多くの分野で発言を行い、改革プログラムなどにも参加。近年は「ソーシャルデザイン」の観点から、社会設計を行うエリートの必要性を説く。著書に『終わりなき日常を生きろ』、共著に『計算不可能性を設計する』ほか多数。


速報

講師に宮台真司氏を招き、セカンドライフ等のメタバースをめぐる問題について論じていただいた。宮台氏は「SFの中で先行した想像力が、現実化している、という時代に我々は生きている。その意味では仮想世界を見ることができる我々は面白い時代だろうと思う。」というポジティブな立場を最初に述べた後、仮想世界の持つ社会思想的な問題について、とりわけ宗教社会論的な見地からの議論となった。

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