
講師:田尾 宏文氏(タウンタウン株式会社 NPO法人ニュースタート事務局)
時間:午後3時~午後5時 終了しました
およそ7年間程、NPO法人ニュースタート事務局と協働して、引きこもりから脱した若者たちに「仕事体験塾」を運営してきました。デイサービスセンター、喫茶店、パン屋、子育て長屋、ユースホステル、講演会開催、若者自立塾、IT事業部タウンタウンに屯している若い人たちが、どのような過程を経て仕事に携わるようになるのか、集団の中で自分の役割を形成していくのか、互いの評価尺度や評価の仕方の実際などを中心に報告をさせて頂きます。
1)ニュースタート事務局の引きこもり支援の考え方。訪問(レンタルお姉さん)→共同生活(若衆宿)→仕事体験→社会参加
2)引きこもり・不登校経験者の生活意識
3)「失敗」や「レベル」や「評価」に付いての彼らの考え方
4)生活意識の根にある「自分には何らかの価値があるという病」
5)役割形成のプロセス
6)役割形成のサポートの視点
7)直面している課題>
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田尾 宏文(たお・ひろふみ)
1945年、長崎県生まれ。69年、同志社大学法学部政治学科卒業。タウンタウン株式会社代表。NPO法人ニュースタート事務局IT事業部タウンタウン責任者。
家電業を中心に行動プログラム開発、オペレーションシステム開発、情報流構築などフィールド実務支援に従事。並行して、99~2000年、大場満郎南極横断単独行東京事務所長に従事。同時期、品川区地域活性化・情報プラットフォーム事業(GLOCOM)の実証実験にチームリーダーとして従事。01年より、引きこもりを支援するNPO法人ニュースタート事務局と協働して、主に、IT技能に優れた若者を中心としたコンテンツ開発、BtoBホームページの制作・運営、意識調査&評価システム開発を行なっている。
著書に、『営業実務EXCEL活用講座』(SCC社刊、2006)、『ニートという生き方~自己実現の病に冒された社会のなかで~』(オンブック社刊、2006)。
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11月からのIECP研究会は現代の労働雇用問題に焦点を当て、「変わる労働観と企業雇用」というテーマで3回連続シリーズの研究会を開催する予定である。第1回である今回は『動こうとしない若者たちの仕事参加』というタイトルで、NPO法人ニュースタート事務局の田尾宏文氏による講演が行われた。
田尾氏はまず、ニュースタート事務局での事業を通じて感じた引きこもりの人々の特徴として、失敗やコミュニケーションのやりとりを恐れることを挙げた。そして恐れるあまり1歩を踏み出せない彼らに対し、ニュースタート事務局は訪問活動や寮生活・仕事体験を通じて彼らに外界との接点を与え、人とのつながりを増殖させることで、次第にコミュニケーションの重要性や自分の居場所・役割を自覚させることができたと述べた。
最後に田尾氏は懸念材料として仕事体験の「ままごと感」や実社会に復帰しても馴染むことができず再度引きこもりに戻る可能性などを挙げ、実在の企業の雇用枠組をより柔軟にし、多種多様の「新しい受け皿=雇用形態、仕事の種類」を用意することで、若い人が自分に合った働き方を選択できるようにすべきであると結論付けた。
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