
■講師:増田 直紀(東京大学大学院・情報理工学系研究科・数理情報学専攻・講師)
飯盛義徳(経営学博士(Ph.D.)、慶應義塾大学総合政策学部准教授、NPO法人鳳雛塾副理事長(ファウンダー))
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「人のつながり」の関係への関心が高まっている。国内で1,300万人以上のユー
ザーを抱えるmixiや1億人以上の利用者を抱えるMySpace、FacebookなどのSNS
(Social Networking Service)だけでなく、GoogleがSNSと様々なサービスをつなぐ
標準規格「OpenSocial」を提唱するなど、次世代のビジネスプラットフォームとして
ネット上の「人のつながり」を活用しようという動きが盛んになっている。また、社
会・政策の文脈でも「人のつながり」が話題に上ることが増えている。
今回の研究会は、あらためて「人のつながり」について深く考える機会としたい。
インターネットを介することで「人のつながり」にはどのような影響や効果が現れる
のか。また社会や組織、人間関係のとらえ方について、理論的な研究ではどのような
新しい知見がもたらされているのか。ビジネスや地域社会との関係も視野に入れなが
ら、「人のつながり」のとらえ方について考えたい。
※ご参加いただく皆様には「特集:人のつながり 理論・社会・インターネット」を掲載したGLOCOM機関誌『智場』111号をテキストとして無料配布いたします。p>
・増田 直紀(ますだ・なおき)1976年東京生まれ。東京大学大学院・情報理工学系研究科・数理情報学専攻講師。博士(工学)。複雑ネットワーク、社会行動の数理モデリング、脳の理論を研究。著書に、増田直紀『私たちはどうつながっているのか』中公新書(2007)。増田直紀、今野紀雄『「複雑ネットワーク」とは何か』講談社ブルーバックス(2006)。 増田直紀、今野紀雄『複雑ネットワークの科学』産業図書(2005)。
・飯盛 義徳(いさがい・よしのり)1964年佐賀市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部准教授。上智大学文学部を卒業後、1987年松下電器産業(株)入社。1994年慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(MBA取得)。2002年慶應義塾大学大学院経営管理研究科博士課程入学。慶應義塾大学環境情報学部専任講師を経て、2008年より現職。これまでにアントルプレナー育成スクール「NPO鳳雛塾」(2003年度日経地域情報化大賞日本経済新聞社賞受賞)、(有)EtherGuyなどを設立。総務省地域情報化アドバイザー、総務省過疎問題懇談会委員等を多数歴任。主著に『「元気村」はこう創る』(日本経済新聞出版社、2007年)ほか。p>
インターネットの普及により、「人のつながり」が急速に広まり始めた。人と人との物理的距離が制約にならなくなった事が一因である。一方で、これまで可視化しにくかった「人のつながり」の構造が、SNSなどのサービスを通じて明らかになってきた。近年、自然科学、社会学の双方の観点から、これらの現象が着目されている。
6月4日のIECP研究会では、複雑ネットワーク、社会行動の数理モデリングなどについて研究している東京大学大学院講師の増田直紀と、アントレプレナー育成スクール「NPO鳳雛塾」などを設立し、総務省地域情報化アドバイザーを務める、慶應義塾大学准教授の飯盛義徳を迎え、「人のつながり」の理論と社会・インターネットとの関係について、熱い議論が交わされた。
前者はグラフ理論などを用いて、「人のつながり」を自然科学的アプローチから解析する事例を解説した。ある人の他人とのつながりの数を表す次数は、必ずしも均一にはならず、一部に「ハブ」となる人が現れるメカニズムなどが紹介された。後者は鳳雛塾という地域の取り組みから、自然発生的にボランティアのサポーターが生まれてくるプロセスなどについて、考察があった。p>
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