
■講師:境 真良(早稲田大学大学院国際情報通信研究科客員准教授)、福冨 忠和(専修大学ネットワーク情報学部教授)
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日本のポップカルチャーへの注目が高まってきている。海外での影響力はますます大きくなり、並行してさまざまなコンテンツ関連政策も盛んになってきた。その一方で、日本のポップカルチャーが海外でどれだけの競争力を持っているのか、十分な実態が認識されているとは言い難い状況がある。だが、近年マンガ、アニメ、ゲームなどの分野でそれぞれの産業を専門とする研究が育ちつつある。各マーケット分野について記した評価の高い書籍もここ数年で出そろってきた。
本シリーズでは、ゲームやマンガ、アニメといったそれぞれのマーケットについての専門家を招き、国際競争力の実態はどうなっているのか、今後の産業動向はどうなっていくのか。流通はどうなるのか。創造の源泉とはなにか。日本のポップカルチャー産業の国際競争力を明らかにしたい。p>
境真良(さかい・まさよし)早稲田大学大学院国際情報通信研究科客員准教授。1968年東京都生まれ。経済産業省メディアコンテンツ課課長補佐、東京国際映画祭事務局長、経済産業省商務情報政策局プラットフォーム政策室課長補佐を経て、現職。専門分野はコンテンツ産業理論、アイドル産業論、海賊版現象研究。国際大学GLOCOM客員研究員。『Newゴジラ』(ゲーム、東宝、1985)、『出版ルネッサンス』(共著、長崎出版、2003年)、『テレビ進化論』(講談社、2008年)、ほか。
福冨 忠和 (ふくとみ・ただかず)国際大学GLOCOM客員教授。専修大学ネットワーク情報学部教授。『デジタルコンテンツ白書』編集委員会委員長、デジタルコンテンツグランプリ、グッドデザイン賞他の審査員を務める。『インターフェースの大冒険』(アスキー、2000年)、『ヒット商品の舞台裏』(アスキー、2003年)、『メディア学の現在〔新訂〕』(共著、世界思想社、2007年)、『コンテンツ学』(共編著、世界思想社 2007年)ほか。p>
2008年7月23日のIECPセミナーでは、早稲田大学大学院客員准教授の境真良と専修大学教授の福冨忠和を講師に迎え、「コンテンツ産業の再デザイン」と題して、ご講演頂いた。福冨の講演では、近年のコンテンツ産業がデジタル化によって大きく変化したという認識に対して、実際には流通メディアにおけるネット利用割合やネット・コンテンツの収益は低く、デジタル化とは関係のないマルチユース化などのビジネスモデルの変化によって収益が伸びている点が指摘された。一方、境の講演では、商品を生産するコンテンツ産業とそれを流通させるメディア産業を峻別した上で、いま危機的状況に陥っているのはメディア産業であると指摘し、その理由としてメディア空間の肥大化、コンテンツの拡散、海賊版の放置が挙げられた。メディア産業の危機はコンテンツ産業の産業過程におけるマネタイズ問題に影響を及ぼしており、ネット利用と海外流通におけるマネタイズについて議論された。p>
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