
■日時:3月19日(木)午後3時~5時
■講師:元橋圭哉(日本放送協会総合企画室〔経営計画〕デジタル推進担当担当部長)。終了しました
半世紀前、最先端の電子メディアとして登場したテレビは、いま、大きな転換期を迎えている。テレビの独壇場だった動画コンテンツは、インターネットの発達でPCや携帯端末でも楽しめるようになった。「通信と放送の融合」といわれ始めて約10年。デジタル技術やアプリケーションが進化し続ける中で、法体系や権利許諾のあり方などこれまでの政策や業界慣習では解決が困難な課題も顕在化している。GLOCOMでは機関誌『智場』最新号で、大きく動こうとしている情報通信政策の今後を探る特集を組み、その中で「放送通信融合時代」の「放送局の役割」について、NHK総合企画室担当部長の元橋圭哉氏にインタビューした。今回のIECP研究会では、「放送はインターネットを仲間として積極的に活用すべき」という同氏に、放送のフルデジタル化、視聴者のメディア利用環境の変化、オンラインサービスの本格化などの中で、放送局の役割はどうなっていくのかについて、NHKオンデマンドなど最近のサービスや「NHK on 3-Screens」というNHKの新しい経営コンセプトに触れつつ語ってもらいながら、ディスカッションしていく。
元橋圭哉(もとはし・けいや)1982年慶應義塾大学法学部政治学科卒業・NHK入局。地方放送局でニュース取材、番組制作を担当後、1988年から教育ドラマやハイビジョン教育番組、マルチメディア教材、BS海外中継番組などを制作。1991年「TVジャパン」事業創設に参加し、その後現在の「NHK World TV/World Premium」につながる海外発信の拡充に従事。1998年から総合企画室で、インターネット活用戦略、BS・地上デジタル放送の普及推進、IPTV等放送通信連携サービスの開発などを担当。p>
3月19日のIECP研究会では、元橋圭哉(NHK総合企画室担当部長)を講師に迎え、「テレビの未来:~放送・インターネット融合時代の放送局の意義と役割とは~」と題して講演が行われた。講演では、「放送」と「通信」の関係に関して、それぞれの特徴や強みなどを整理し、それらがうまく補完し合うことが大切であるという考えが明確にされた。次に「NHK on 3-Screens」の具体的な取り組みとして、NHKオンデマンドが紹介された。その際、放送局の歴史を振り返りつつ、「放送」と「通信」が融合する際に起こる著作権を初めとする問題や、国際放送におけるインターネットを使った動画配信にも言及された。講演の最後には、放送業界全体の構造改革と国際化についてなど活発な議論が交わされた。
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