IECP Intelprise-Enterprise Collaboration Program

クラウド・コンピューティングと情報処理のパラダイムシフト

■講師:前川徹(サイバー大学 IT総合学部教授、国際大学GLOCOM主幹研究員)
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概要

情報処理の新しいパラダイムとして「クラウド・コンピューティング」が注目を集めている。まだコンセンサスが得られた定義はないが、「インターネットのあちら側にあるコンピューティング・リソースを使って情報処理を行うこと」がクラウド・コンピューティングである。このクラウド・コンピューティングに対する、グーグル、アマゾン・ドットコム、マイクロソフト、IBMなど米国主要ベンダーの動向と戦略を整理した上で、クラウド・コンピューティングのコンセプトを整理する。また、クラウド・コンピューティングから派生したプライベート・クラウド、イントラ・クラウドについても触れると同時にグリーンITとの関連についても考える。そして最後に、情報処理の歴史からみて、クラウド・コンピューティングが、メインフレーム、パソコン、インターネット(ウェブ)に続く第4の波であることを解説する。


講師プロフィール

前川 徹(まえがわ・とおる):1955年生まれ。1978年3月名古屋工業大学情報工学科卒、同年に通産省に入省、機械情報産業局情報政策企画室長、JETRONew York センター産業用電子機器部長、情報処理振興事業協会(IPA)セキュリティセンター所長(兼、技術センター所長)、早稲田大学大学院 国際情報通信研究科客員教授、富士通総研経済研究所上席主任研究員などを経て、2007年4月1日からサイバー大学 IT総合学部 教授。社団法人コンピュータソフトウェア協会 専務理事などを兼任。主な著書として『ソフトウェア最前線』(2004 年アスペクト)などがある。国際大学GLOCOM主幹研究員。

速報

「クラウド・コンピューティング」という言葉が俄然注目されるようになったのは、去年の今頃だっただろうか。意味の曖昧なバズワードという醒めた見方がある一方で、大手IT企業によるクラウド・コンピューティング系サービスが次々と立ち上がり、IDC Japanによると、2013年の国内の市場規模は1,436億円と、昨年の3倍になる見通しだという。前川徹教授による講演は、クラウド・コンピューティングとは何かに始まり、主要プレーヤーの動向と戦略、クラウド・コンピューティングを支える技術、ビジネスへの活用事例、懸念されるセキュリティの問題等、また、イントラ・クラウド(プライベート・クラウド)とオープン・クラウドの関係について、さらに情報処理の歴史からクラウド・コンピューティングの意義を考察するという包括的、意欲的なものであった。参加者の関心も高く、講演後のディスカッションでは、ヨーロッパにおける動向や日本での展開の見通しについても意見が交わされた。

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