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GLOCOM_Review - December 1, 1998

(第35号) xDSLが可能にするメガビットユーザアクセス

December 1, 1998 [ GLOCOM_Review ] このエントリーをはてなブックマークに追加

『GLOCOM Review』 1998年12月号(第35号)

xDSLが可能にするメガビットユーザアクセス

柴田 雅人、小山 裕司
要約

インターネットに代表される情報通信基盤は、最近、著しく高速化している。この情報通信基盤は大別すると、インターネットの接続点同士を結ぶ「バックボーン系」と、接続点から加入者を結ぶ「アクセス系」に分けられる。バックボーン系については、 ATM(Asynchronous Transfer Mode)などの高速通信技術や、最近ではWDM(Wavelength Division Multiplexing)技術を用いて帯域幅の拡張が著しい。しかし、他方のアクセス系については、バックボーン系に見られるような著しい帯域幅の拡張は生じていない。

アクセス系の帯域が大きく影響するユーザとして、家庭からインターネットを利用するコンシューマが挙げられる。しかし、コンシューマが、安価にインターネットを利用できる接続としては、 1988年にNTTが「INSネット64」のサービスを開始して以来、それより高速通信可能なサービスは、事実上提供されていない。このように、技術的進歩が激しい情報通信分野で、アクセス系だけは著しい進化が見られないのである。言い換えればコンシューマにとって、アクセス系の帯域がボトルネックになっており、この問題が、ユーザはもちろんネットワークアプリケーション分野における新たな展開を妨げているように思われる。

この問題は、「ラスト・ワン・マイル問題」として広く認識されており、米国を中心に様々な技術展開を見せ始めている。 ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)は、その有力な候補であるが、これを日本のアクセス系として捉えた場合、どのような利点や欠点が生じるのだろうか。 GLOCOMに事務局を置くCANフォーラム(マネージャ:宮尾尊弘GLOCOM教授)は、1998年2月よりNTTの「xDSLフィールド実験」に参加している。

本稿では、他のアクセス技術を紹介すると共に、「ADSL」の利点や問題点を説明し、実際にどのような形でコンシューマに提供できるかについて考察したい。

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