Windows95登場とともにインターネットの本格的な普及が始まって15年。インターネットは世界のさまざまなところでいろいろなものを変え、いろいろなものに影響を及ぼすようになってきた。その中には一般的に好ましいと考えられるものもあればそうでないものもあるが、近年は「陰」の部分への関心がとみに高まりつつある状況のように思われる。初期の熱狂を超え、冷静にみようとするのは悪くないが、ここぞとばかりに「陰」の弊害を騒ぎ立て、規制強化を叫ぶばかりでは不毛である。プラスの価値を、今一度再評価すべき時期に来ているものと考える。
コンピュータとネットは、情報処理のツールであると同時にコミュニケーションの媒体である。この新たなツールを使い、人々がつながり、力を合わせることで、新たな価値が生まれる。同時に発生する弊害には、新たな対処方法が工夫される。技術と社会は相互に依存し、相互に影響を及ぼし合いながら発展していくものであり、どちらかがどちらかを縛るといった関係にはない。新たな技術を人間が手にし、社会の中でそれが生かされていくためには、社会の側にもそれなりの工夫が必要であろう。実際、社会の各所で、そうした工夫が行われ、新たな動きが始まっている。
こうした動きを、各領域の最前線で活躍している方々の話を通して多面的にとらえたい。ネットを通じ、人々が力を合わせることにより、社会にどのような価値がもたらされるか、弊害を克服しメリットを享受するためにはどのようにしたらいいのか。議論を通じて、新たな社会のあり方についての知見が多少なりとも得られることを期待する。
第1回 10/26(火) 18:00~19:30 山口浩(駒澤大学) 「趣旨説明・イントロダクション ~プロとアマ、営利と非営利の新しい関係」 山口より、このプロジェクト全体の趣旨説明を行い、併せて、「ネットの力、みんなのチカラ」でコンテンツ創造のプロセスをどう変えるかについてお話しました。 [1] http://www.ustream.tv/recorded/10431033 ※1本目と2本目のあいだで数分間映像が中断しています。 | |
第2回 10/27(水) 18:00~19:30 楠正憲(マイクロソフト) 「ソーシャルメディア時代の政策渉外活動」 企業や国民の声を政治の場に届ける「政策渉外活動」に関わってこられたマイクロソフトの楠正憲さんに、「ネットの力、みんなのチカラ」で政策渉外活動がどう変わったか、どうすればもっとよくできるか等についてお話いただきました。 | |
第3回 10/28(木) 18:00~19:30 藤代裕之(ジャーナリスト) 「ソーシャルジャーナリズムの可能性 ~私たちに何ができるのか」 みんながジャーナリスト。みんなでジャーナリズム。そんな時代に、「みんな」の一員である私たちが考えなければならないことは何か。ジャーナリストの藤代裕之さんにお話しいただきました。 | |
第4回 11/04(木) 18:00~19:30 津田大介(ジャーナリスト・MIAU) 「ネットは社会をよくするか? ~MIAUの取り組み」 ネットユーザーの声を代弁し、ネットの自由を守るための活動を行うMIAU(一般社団法人インターネットユーザー協会)。その代表を務めるジャーナリストの津田大介さんに、MIAUの活動と、今後の課題についてお話いただきました。 | |
第5回 11/11(木) 18:00~19:30 徳力基彦(アジャイルメディアネットワーク) 「カンバセーショナル・マーケティング」 アジャイルメディア・ネットワーク㈱社長の徳力基彦さんに、ソーシャルメディア時代のマーケティングをめぐる現状と、ご自身が提唱する「カンバセーショナルマーケティング」という考え方についてご説明いただきました。 | |
第6回 11/15(月) 18:00~19:30 境真良 「ネットで政策決定過程はどのように変わったか/変わっていないか ~現場感覚から」 保守的といわれる官僚制度も、次第に変わりつつあります。中央省庁の政策決定プロセスに「ネットの力、みんなのチカラ」を活かすことはできるのか?境真良さんに、三権分立から官僚の行動力学まで、縦横に語っていただきました。 | |
番外編第1回 1月18日(火) 18:00 庄司昌彦(国際大学GLOCOM) 「地域社会とソーシャルネットワーク」 | |
番外編第2回 1月25日(火) 18:00 山崎富美(ブロガー・GLOCOMフェロー) 「ネットは社会をよくするか? ~ワシントンDC見聞録」 |