国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)

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DISCUSSION PAPER_No.15(20-001)「ゲームによる学力低下に閾値はあるか―想起による大規模調査―」Threshhold of Effect of Video Game on Academic Performance

ゲームによる学力低下に閾値はあるか
―想起による大規模調査―
Threshhold of Effect of Video Game on Academic Performance

田中辰雄(慶應義塾大学経済学部 教授 / 国際大学GLOCOM 主幹研究員)



Abstract

I tried to clarify the threshold level of video game usage from which academic performance start to be deteriorated. Survey of 15,000 respondents showed that threshold level was one hour for week day under which the academic performance was, surprisingly, improved. The reason of the improvement of academic performance was discussed.

要旨

ゲームによる学力低下に閾値があるかどうかを調べた。手法は15,000人に過去を振り返ってもらうサーベイ調査である。その結果、中学生の場合、閾値は平日のプレイ時間1時間であった。平日のプレイ時間が1時間を超えると進学実績は低下するが、1時間未満ではむしろ進学実績は向上する。プレイ時間が一定水準以下のとき進学実績が向上するのは、ゲームのプレイ時間を自分で制御できるだけの自己管理ができているからと考えられる。親は子供にゲームのプレイ時間についてルールを作らせ、それを守るように指導することが望ましいだろう。

キーワード

ビデオゲーム、学力、閾値、実証分析


謝辞 本研究はグリー株式会社からの研究支援を受けて行われたものである。筆者の問題意識の意義を認め、支援をしていただいたことに感謝の意を表する。


2020年1月発行