詳細プロフィール一覧

[倫理研]

白田秀彰 SHIRATA Hideaki / 倫理研第一回〜第七回

http://orion.mt.tama.hosei.ac.jp/hideaki/indexj.htm
法政大学社会学部 助教授

 1968年生まれ。一橋大学大学院博士後期課程単位修得退学。法学博士。専門分野は知的財産権法・情報法。主著に「コピーライトの史的展開」(信山社出版、1998年)。現在HotWired Japanにて「白田秀彰 の 『インターネットの法と慣習』」を連載中(http://hotwired.goo.ne.jp/bitliteracy/shirata/)。 情報社会において噴出している近年の著作権・知的財産権にまつわる問題に対して、ネットカルチャーの文脈への参照を行いつつ、民主主義システムと法の歴史的背景といった、総体的視点から考察・検討を加えている、数少ない法学者の一人である。

北田暁大 KITADA Akihiro / 倫理研第一回〜第七回

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/2948/
http://d.hatena.ne.jp/gyodaikt/
東京大学大学院情報学環・学際情報学府 助教授

 1971年生まれ。東京大学大学院人文社会研究科博士課程退学。専攻は理論社会学、メディア文化史(広告)。主著に、広告研究の著作として『広告の誕生』(岩波書店、2000年)、『広告都市・東京』(廣済堂出版、 2002年)。倫理学・リベラリズム思想の検討を行う『責任と正義――リベラリズムの居場所』(勁草書房、2003年)。メディア論として『<意味>への抗い』(せりか書房、2004年)など。また情報社会論として、「世界」(岩波書店)、 2003年11月号掲載の「嗤う日本のナショナリズム――『2ちゃんねる』にみるアイロニズムとロマン主義」では、現代の匿名掲示板文化を、日本のテレビ文化史という時代的背景から説得的に分析し、大きな反響を呼ぶ。その守備範囲の広さと理論的思考の綿密さから、現在もっとも期待される若手知識人の一人。

高木浩光 TAKAGI Hiromitsu / 倫理研第一回〜第七回

http://staff.aist.go.jp/takagi.hiromitsu/
産業技術総合研究所 情報セキュリティ研究センター 主任研究員

 1967年生まれ。名古屋工業大学大学院博士後期課程修了。博士(工学)。専門は、並列分散コンピューティング、プログラミング言語処理系、コンピュータセキュリティ、プライバシー問題。2003年度には、経済産業省商務情報政策局長諮問研究会である情報セキュリティ総合戦略策定研究会委員、情報処理推進機構の情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会幹事を務め、Web Application Security フォーラムの発起人となるなど、一貫してセキュリティとプライバシー問題に関する社会的な仕組み造りに参画。技術的・工学的ソリューションと社会的啓蒙の両輪を跨いだ鋭敏な議論を展開する、類稀な存在。その一端は個人の立場で書かれているはてなダイアリー(http://d.hatena.ne.jp/HiromitsuTakagi/)で伺える。

辻大介 TSUJI Daisuke / 倫理研第一回〜第七回

http://homepage3.nifty.com/dt/
関西大学社会学部 助教授

 1965年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中途退学。 専門は社会学、社会心理学、コミュニケーション論。共著書に『子ども・ 青少年とコミュニケーション』(北樹出版、1999年)、『日本人の情報 行動2000』(東京大学出版会、2001年)、『メディアとことば1』(ひ つじ書房、 2004年)など。言語行為における虚構性・現実性について の理論研究、および、現代社会における若者のコミュニケーション、対 人関係、そして情報行動について計量的調査・分析を行う。インターネ ットやケータイの普及した現代情報社会は、えてしてネガティブな面ば かりが強調され不安惹起的に語られるが、今回、計量的データに基づい て冷静にリアリティを捉える社会学者として、ised@glocomに参加。

加野瀬未友 KANOSE Mitomo / 倫理研第一回〜第七回

http://artifact-jp.com/
ブロガー

 雑誌『PUREGIRL』(ジャパン・ミックス)『カラフルPUREGIRL』(ビブロス)の編集長を経て、現在、フリー・ライター/編集者として各方面で活躍。また昨今のブログブームが叫ばれる遥か以前(1997年)から、個人によるオタク文化考察サイト「ARTIFACT ―人工事実―」(http://artifact-jp.com/)を運営。ネットワーカーとしても精力的な活動を続ける。
 いわゆるオタク文化の範疇に留まらない豊富な知識と幅広い情報収集・整理と、ネット上で草の根的に話題となっているトピックへの目配り、的確な考察を加えるそのスタイルから、多くの読者と関心を集めている日本のブロガーを代表する一人。

小倉秀夫OGURA Hideo / 倫理研第四回〜第七回

http://www.ben.li/ (個人HP)
http://www.tokyo-hirakawa.gr.jp/staff/ogura.html (事務所HP)
http://benli.cocolog-nifty.com/ (ブログ)
弁護士

 1968年生まれ。1992年早稲田大学法学部卒業。中央大学法学部兼任講師を兼務。 著作権等の知的財産権などIT関連を主に扱い、中古ゲーム差止訴訟、「mp3.co.jp」ドメイン名訴訟、対WinMXユーザー発信者情報開示請求訴訟などで勝利を収め、大阪FLマスクリンク事件、ファイルローグ事件では、DOA2事件では 苦渋を味わう。またブログ上では、著作権法改正問題の他、コメントスクラムをはじめとする ネット社会の病理を扱い話題となる。主な著書として『著作権法コンメンタール』(編著:東京布井出版、2000年)、『不正競争防止法コンメンタール』(編著:レクシス・ネクシス・ジャパン、2004年)、『情報は誰のものか?』(共著:青弓社、2004年)、『インターネット上の誹謗中傷と責任』(共著:商事法務、2005年)など。「情報社会と法」の問題に最前線で取り組む弁護士としてised@glocomに参加。

金亮都 KIM Yando / 倫理研第一回〜倫理研第二回

NHN Corporation グローバル戦略担当首席

 1966年生まれ。1993年留学生として来日。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。修士論文はアジア地域におけるメディア変容と文化インタフェースを扱い、博士課程在学中にインターネットに触れ、日本文化を韓国に伝えるウェブサイトをボランタリーに運営。2000年12月韓国の有名ネットベンチャー企業であるNaverの日本法人、株式会社ネイバー・ジャパンを設立し、代表取締役就任、ビジネス界へ転身。2003年10月、ネイバー・ジャパンとハンゲームジャパン合併により、現在のNHN Japan発足。取締役副社長兼COOに就任後、現職。今回は韓国からの参加となる。

鈴木謙介

鈴木謙介 SUZUKI Kensuke / 倫理研第一回〜倫理研第三回、設計研第一回〜設計研第三回

http://www.asvattha.net/soul/
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 研究員(助手)

1976年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。専攻は理論社会学。著書に『暴走するインターネット』(イーストプレス、2002年)、共著に『21世紀の現実(リアリティ)』(ミネルヴァ書房、2004年)。最先端のインターネット上のトピック・事件に対し、人文・社会科学の思想的伝統まで立ち返りつつ、ディープな論考を展開している。

[設計研]

村上敬亮 MURAKAMI Keisuke / 設計研第一回〜第七回

http://www.nikkei.co.jp/digitalcore/report/030603/01.html
経済産業省資源エネルギー庁総合政策課 課長補佐
(前 商務情報政策局情報政策課 課長補佐)
/ 東京大学先端科学技術センター 客員研究員

 1990年東京大学教養学部卒、通商産業省入省。以後、資源エネルギー庁石油部計画課配属(湾岸危機対応)、資源エネルギー庁企画調査課(地球温暖化条約対応)、産業政策局消費経済課(PL法制定)、工業技術院国際研究協力課を経て、1995年から機械情報産業局に配属、情報処理振興課にてソフト産業の振興に携わる。留学(ミシガン大学経済学部修士課程)を挟み、一貫して情報政策担当部署に勤務。ITスキル標準策定、政府調達制度改革、コンテンツ・ファイナンス、オープンソースやEnterprise Architecture(EA)、ICタグの政策策定に携わりつつ、2003年6月から経済産業省商務情報政策局情報政策課。日本の情報政策の中核を担う。2005年6月から現職。

近藤淳也 KONDOH Jun'ya / 設計研第一回〜第七回

http://www.hatena.ne.jp/
株式会社はてな 代表取締役

 1975年生まれ。1994年京都大学入学。同大学院理学研究科中退後、学生時代ロードレーサーだった経験から、自転車競技フォトグラファーを務める。その傍ら、「人力検索はてな」の事業を考案・構築し、2001年 7月京都にて「はてな」を設立。その後も「はてなアンテナ」、「はてなダイアリー」、「はてなグループ」と、情報共有コミュニティを支援するサービスを次々に展開。その独特の設計思想に基づいたコミュニティ機能と、初心者に優しい設計から大いに利用者を集め、日本のblogサービスにおいて最大級の規模を獲得している。今後も目が離せない、日本のネットコミュニティ文化の中心かつ実験場を担う人物の一人。

井庭崇 IBA Takashi / 設計研第一回〜第七回

http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/
慶應義塾大学総合政策学部 専任講師 / 国際大学GLOCOM 客員研究員

 1974年生まれ。2003年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了、博士(政策・メディア)取得。専攻はモデリング・シミュレーション技法、複雑系科学、進化経済学。共著書に『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(NTT出版、1998年)、『総合政策学の最先端IV:新世代研究者による挑戦』(慶應義塾大学出版会、2003年)、『進化経済学のフロンティア』(日本評論社、2004年)。大学時代に表現活動を行うが、その後、技術と社会の問題に取り組む。特に、 複雑系・自律分散システムを研究している。一貫して、人間の感じるリアリティ に関心をもつ。現在は、社会シミュレーションの道具づくりを通じて (Boxed Economy Project: http://www.boxed-economy.org/)、社会科学におけるシミュ レーション技法の普及と、現実の事例への応用に取り組んでいる。

楠正憲 KUSUNOKI Masanori / 設計研第一回〜第七回

http://spaces.msn.com/members/mkusunok/
マイクロソフト 技術企画室 主席研究員(技術戦略担当) / 早稲田大学理工学部 非常勤講師 / 国際大学GLOCOM フェロー

 神奈川大学経済学部在学中の1998年、(株)インターネット総合研究所に入社。IX運用監視やECサイト・電子決済ASPの構築、コンサルティングといった業務の傍ら、モバイル・コンテンツ・ベンチャーの立ち上げや、Linuxディストリビューションの開発、ワイヤレス技術の研究に携わる。2002年 マイクロソフト(株)に入社し、Windows Server 製品群のプロダクトマネージャを経て、現在は全社に渡る技術戦略を担当する主席研究員。

鈴木健 SUZUKI Ken / 設計研第一回〜第七回

http://www.picsy.org/
東京大学大学院総合文化研究科 博士課程 / PICSY / 国際大学GLOCOM 客員研究員

 1975年生まれ。大学院では複雑系の理論認知科学の研究を行う傍ら、電子貨幣・地域通貨の研究を続け、現在、「伝播投資型貨幣」というコンセプトに基づいた"PICSY"の理論研究・実装に取り組む。共著書に「NAM生成」(太田出版、2001年)、「進化経済学のフロンティア」(日本評論社、2004年)。またPICSYプロジェクトは2002年度、経済産業省管轄 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「未踏ソフトウェア創造事業」に採択、同年度の天才プログラマー/スーパークリエータに認定される。新しい貨幣の経済理論の探求と貨幣システムの設計構築、即ち社会科学とエンジニアリングをダイレクトに接続しながら、自らの思想の具現化を目指している。

八田真行 HATTA Masayuki / 設計研第一回〜第七回

http://www.mhatta.org/
東京大学大学院経済学研究科 博士課程 / Debian Project / GNU Project

 1979年生まれ。2003年東京大学経済学部卒、現在東京大学大学院経済学研究科修士課程に在籍、専攻は「法と経済学」。高校時代アメリカ合衆国ニューヨーク州に留学。1998年より、 Debian JP Project開発者としてFLOSS (Free or Libre & Open Source Software) 関連活動を開始。2000年にはDebian Project公式開発者となる。また、1998年にはGNU ProjectのWebmaster、2003年からは Free Software Foundationのchief translation coordinatorを務める。同年 japan.linux.comの立ち上げに参与、主筆。 CPSR/Japan 設立メンバ。日本のオープンソース運動に関わるアクティビストの中で最若手の中心人物。

石橋啓一郎

石橋啓一郎 ISHIBASHI Keiichiro / 設計研第一回〜設計研第四回、倫理研第一回〜倫理研第四回、設計研第七回

http://ishbash.blogtribe.org/
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 主任研究員(講師)

1971年生まれ。1995年慶應義塾大学環境情報学部卒。1997年慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。2001年同研究科博士課程単位取得退学。2001年インターネット戦略研究所客員研究員。2002年6月よりGLOCOMに在職。訳書に「暗号とネットワークセキュリティ」(ピアソンエデュケーションジャパン、2001)他。日本のインターネット創成期に大学でインターネットに出合い、以後インターネットの技術を学びながら、ネットワークと社会の関係について様々な主題で取り組んできた。現在は主として地域情報化の研究に取り組む。

ゲストコメンテイター

倫理研第四回:井庭崇
(設計研委員)
設計研第四回:江島健太郎 EJIMA Kentaro
website:http://blog.japan.cnet.com/kenn/
倫理研第五回:崎山伸夫 SAKIYAMA Nobuo
website:http://blog.sakichan.org/ja/
倫理研第六回:鈴木健
(設計研委員)
設計研第七回:白田秀彰
(倫理研委員)

ディレクター

東浩紀

東浩紀 AZUMA Hiroki

http://www.hirokiazuma.com/
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 主幹研究員(教授) / 東京大学大学院情報学環・学際情報学府 客員助教授

1971年生まれ。哲学者、批評家。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。1993年に「ソルジェニーツィン試論」でデビューし、社会評論、情報社会論からオタク系文化批評まで、横断的な評論活動を展開している。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、1998年)『動物化するポストモダン』(講談社現代新書、2001年)などが、共著に『網状言論F改』(青土社、2003年)『自由を考える』(NHK出版、2003年)などがある。ほか、未単行本化の論考に「情報自由論」(『中央公論』)「メタリアル・フィクションの誕生」(『ファウスト』)など。新たな批評的言説が交通する場の立ち上げに精力的に取り組み、メールマガジン『波状言論』(2004年~2005年)の責任編集としても活動。