国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)

English >

山口真一研究員の論文「ネットワーク外部性の時間経過による効果減少と普及戦略」が組織学会高宮賞を受賞しました

2016年3月発行の組織学会誌『組織科学』に掲載された山口真一研究員の論文「ネットワーク外部性の時間経過による効果減少と普及戦略 ─ゲーム産業の実証分析─」が、組織学会高宮賞を受賞しました。


19457793_769830403191481_1700599801_o

~山口真一研究員のコメント~

この度は学会賞をいただけたこと、大変うれしく思っています。組織学会高宮賞は私が生まれる前からある学会賞です。1985年最初の受賞は、野中郁次郎先生が共著で書かれている『日米企業の経営比較』でした。賞の歴史と重みを感じています。
賞をいただいた論文は、プラットフォームサービスの普及戦略について実証研究したものです。昨今におけるIT産業・ハイテク産業の発展によって、プラットフォームの重要性は急速に高まっています。そのようなプラットフォームのビジネスについて、データ分析によって戦略を策定していくことは、今後ますます必要となると思います。
学会賞は研究を奨励するものと伺っています。さらに研究を発展させていき、経済・社会に還元することに努めていきたいと思います。

組織学会高宮賞受賞

自由論題:「ネットワーク外部性の時間経過による効果減少と普及戦略 ―ゲーム産業の実証分析―」(英語タイトル:”An Empirical Analysis of the Game Industry to Demonstrate Decreased Impact of Network Externalities Over Time”)

受賞者:山口真一(国際大学GLOCOM 講師)

掲載誌:『組織科学 イノベーションと価値づくり』第49巻3号P.60-71(組織学会編、白桃書房、2016年3月20日)

要旨

 本研究では,ネットワーク外部性の効果は時間経過によって減少するという仮説を,構造モデルによる実証分析で定量的に検証した後,プラットフォーム製品の普及戦略考察を行う.分析の結果,効果は時間経過によって減少しており,特に,直接的ネットワーク外部性においてその傾向が顕著であった.この結果から,初期戦略だけでなく,価格改定や性能向上を頻繁に行って販売を持続させる戦略が重要であることが示された.

Summary

 This paper quantitatively verifies the hypothesis that the impact of network externalities has decreased over time. Additionally, the paper takes the dissemination strategy of platform products into consideration. The results show that the impact of network externalities has decreased over time, and that this tendency was remarkable in the direct network externalities, in particular. Therefore, the paper proposes that it is crucial to execute not only initial strategies but also strategies to perform price revision and performance improvement frequently.

キーワード

ネットワーク外部性、実証分析、普及戦略、プラットフォーム製品、ゲーム産業


  • 組織学会ウェブサイトにて本論文PDFが公開されています(組織科学 J-Stageのページへ移動します)
  • 本論文が掲載された『組織科学 イノベーションと価値づくり第49巻3号』はこちらからご購入いただけます(白桃書房のサイトへ移動します)
  • 2017-06-23