認知症の人にやさしいまちづくりに関する研究


「NHKスペシャル シリーズ認知症革命」が放送されました(2015/11/14-15)

11月14日(土)15日(日)、「NHKスペシャル シリーズ認知症革命」が放送されました。
認知症人口爆発直前の今、私たちに何ができるかを探る2回シリーズです。

第1回「ついにわかった! 予防への道」

テーマは、認知症予備軍とも呼ばれる「MCI(軽度認知障害)」。最新の研究結果をもとに、その症状、予防、発見方法などが紹介されました。
MCIの段階で予防につとめれば、4割の人はその状態を維持し、1割は正常な状態にまで回復することもあると紹介されました。

第2回「最後まで、その人らしく」

第2回は、認知症の人がその人らしく心穏やかに暮らす方法がテーマです。
認知症の人たちの心のうちを探る研究から、彼らが喜んだり悲しんだり、考えたりしていることが明らかになってきました。こうしたことを理解し、怒ったり否定したりせず「本人重視」の接し方を取り入れることで、徘徊や不眠、暴力などの認知症の症状や行動が大きく改善すると紹介されました。

また、国際大学GLOCOMが研究を行ってきた富士宮市の事例も取り上げられました。
番組内でも紹介されたように、国際大学GLOCOMの2014年度の調査では、認知症になると「外出や交流の機会が減った」と感じる方がおよそ7割に及ぶという結果が出ています。
しかし、富士宮市は「認知症になってもそれまでと変わらない暮らしができるまち」をキャッチフレーズに、認知症の人々が参加するソフトボール大会やランニングイベントを開催したり、引きこもり対策の認知症カフェを行っています。当事者の声をもとにしたこうした取り組みは、海外からも視察が来るほど注目されています。

2015-11-17