イギリスの国営ラジオ放送BBC Radio 4で、東京町田市のデイサービス施設「DAYS BLG !」が取り上げられました。

「DAYS BLG !」は認知症の人たちの「働きたい」という気持ちにこたえるデイサービス施設です。
ここでは、認知症になったからといって、突然何も自由にできず行動を制限されるのはおかしいという考え方で、施設の利用者をスタッフと対等な「メンバーさん」と呼び、メンバーが有償ボランティア活動を行っています。
メンバーとスタッフたちは朝みんなで集まり、それぞれの一日の過ごし方を話し合い、各自が自分で今日何をやるのかを選択します。近隣のディーラーの車の洗車やカラオケ店の草むしり、学童保育所で子供の面倒を見るなど、さまざまな仕事を行い、その対価を得ます。

認知症になっても地域社会との接点を持ち続け、その中で自分の存在が誰かの役に立つと実感することは、認知症当事者の「QOL（生活の質）」を高めています。そしてまた、自然と認知症当事者を地域全体で見守るつながり作りにもつながっています。

放送では、国際大学GLOCOMと認知症フレンドリージャパン・イニシアチブが昨年9月に開催した「認知症フレンドリー・サミット」も紹介され、日本の社会や企業の中で認知症に対する見方に変化が起こっていると報じています。

■URL
Coping with dementia in Japan, HMRC call waiting, Forth Road Bridge closure（BBC Radio4、12月17日）

2016-01-08