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2008年05月11日

2-4: 欲望について

大脳基底核は、頭の中心にある。
腹側線条体(ふくそくせんじょうたい)は快楽を、
それを行動に変換するのが、背側線条体(はいそくせんじょうたい)

第2回研究フォーラム「認知科学と天才プログラマー」, 2007
(c)やまざきゆにこ2007

猿に、右と左に出る光を見ると、
右に出たときだけ水がもらえるような実験。
左に出たときも見ておかないと、
右に出てもあげない。だから、猿は両方見る。
でも、「右に出るといいなぁ」と思う。
こういうニューロンが、尾状核。
左を見るときも、「今、がんばっておかないと」
というところが発火する。

つまり、大脳皮質ではなく、
もっと深いところで欲求というのは働いている。

猿にリモコンを与えて、YouTubeでザッピングさせる。
ボタンは二つ、一つは次のビデオ、もう一つは続きを見る。
それをやらせておくと、猿がどんなビデオが好きかわかる。
そういうシーンでも、水が飲めるような一次報酬のニューロンが
働くかどうか、それを見ている。

脳の前の方にくればくるほど、高度な反応をする。
報酬に結びつくからではなく、単に複雑な、面白いものを
見るだけで反応する、そういう欲求に反応するニューロンがある
のではないか。
美しいと思うこと、それが食べ物や水がほしいということと、
同じなのではないか。
(そういうことを言うと、神経学者にすごく怒られるが)

自然科学者なので、役に立たないものは存在しないと思っている。
水を飲む、食べ物を食べる、それと音楽を聴くことは、違うのか?
ここらへんのニューロンも、同じように働くのではないか、
というのが実験仮説。
哺乳類くらいは、こういう感覚を持っても不思議ではないと思う。
一次報酬以外の欲求を調べるのは、動物には難しい。
ザッピングは、比較的うまく実験できている。

「好き」と「欲しい」の違いを明確に分けたのが、
ロビンソン&ベリッジの「インセンティブ刺激理論」

好きと欲しいは一致するか?
アルコール中毒などは、やめたいがほしい。

好きと欲しいをどう分けるか?
甘いものを食べると、赤ちゃん、猿、ねずみ、すべてが好きそうな顔をする
苦いものは、皆、いやそうな顔をする。

ネズミの実験で、
ライキングパスを壊すと、ほしがらないが、あげると喜ぶ。
ウォンティングパスを壊すと、どんどん取りに行くが、楽しそうに食べない。

「好き」と「欲しい」は同じではない。
消費者を見るときは、「欲しい」を見ているのが現状。
それだけではつまらないだろう。「好き」をどう提供するか。

投稿者 nomura : 2008年05月11日 23:21

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