国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)

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山口 真一(やまぐち しんいち)

私の研究は、情報社会において新しく生まれた経営的・政策的課題に対して、計量経済学を用いて定量的な考察をすることを主としています。

近年、通信インフラの充実やソーシャルメディアの普及によって、いわゆる社会の情報化が急速に進んでおり、新しいビジネスモデルやサービスが次々と生まれてきています。例えば、無料で提供して大量のユーザを獲得し、その中の一部有料ユーザから収入を得るフリーミアム・モデルも、ネットワークサービスの限界費用が極小であるからこそ、新しいビジネスモデルとして多くのサービスに採用されるようになりました。しかしその一方で、知的財産権問題の拡大、ネットいじめ・炎上、ネットワークサービスへの依存等、さまざまなことが、社会問題として現れてきています。

こういった新しい経営的・政策的課題について、多くの場合、理論分析や事例分析によって、課題解決方法が模索されています。しかしながら、データに基づいた検証と予測を行わないと、実態に沿わない結論を導いてしまう可能性があります。そこで私は、そのような課題に対して実証分析を行い、経営的・政策的含意を定量的に導くことを、研究のメインに据えています。

また、学術的な研究は、全て実践と1つであるべきと考えています。学術的な高度さも大切ですが、それと同時に、社会的意義のあるアウトプットこそが、研究に求められているものだと考えています。目まぐるしく変化する社会において、常に最先端の課題に対して、実証分析の面から取り組みます。

研究員/講師

修士(経済学) 博士(経済学)

研究分野

計量経済学,消費者行動,プラットフォーム戦略,ソーシャルメディア,コンテンツ産業,フリーミアム

学歴

2012年 慶應義塾大学大学院経済学研究科 修士号(経済学)取得
2015年 慶應義塾大学大学院経済学研究科 博士号(経済学)取得

経歴

2011年4月-2013年3月  慶應義塾大学経済学部 教育補助員
2012年4月-2013年3月  慶應義塾大学 外国人留学生個人学習指導員
2013年4月-2015年3月  慶應義塾大学大学院経済学研究科 研究員
2014年11月-2015年3月  総合研究開発機構 研究補助員
2015年4月-2016年6月  国際大学GLOCOM 助教・専任研究員
2016年6月-       国際大学GLOCOM 講師・専任研究員

主要業績

田中辰雄・山口真一. (2016). 「ネットワーク外部性の時間経過による効果減少と普及戦略 ―ゲーム産業の実証分析―」, 『組織科学』49(3), 白桃書房, 60-71.
田中辰雄・山口真一. (2016). 『ネット炎上の研究: 誰があおり、どう対処するのか』, 勁草書房, (共著:第1章・第2章・第4章・第8章担当)
田中辰雄・山口真一. (2015). 『ソーシャルゲームのビジネスモデル: フリーミアムの経済分析』, 勁草書房, (共著:第4章~第7章・補論担当)

主要講演・口頭発表

山口真一. (2016). 「炎上の実態と青少年のネット利用」. 「シェアする前に考えて」日本語版公開記念イベント―安心安全なSNS利活用のための協力に向けて―, Facebook Japan・NPO法人カタリバ共催
山口真一. (2015). 「無料ネット配信がコンテンツ販売に与える影響: 音楽 CD 市場の実証分析」. 2015年度組織学会研究発表大会
山口真一. (2015). 「炎上の発生傾向と炎上加担者属性に関する実証分析」. 第32回情報通信学会大会

その他

出演
「NHKスペシャル「私たちのこれから #不寛容社会」」(NHK総合、2016年6月11日放送)
「(対談)”ネット炎上”とテレビはどう向き合うべきか」(「新・週刊フジテレビ批評」、フジテレビ、2016年5月21日放送)
「地震後の発信 「不謹慎狩り」なぜ?」(「あしたのコンパス」、フジテレビ(インターネットTV・電話出演)、5月5日)

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