Researcher

専任・併任研究員

新谷隆

新谷隆 しんたに たかし

主幹研究員(併任)/沖縄地域統括長

■研究分野
情報社会論、情報通信産業、クラウドコンピューティング、沖縄地域研究

私は、次々に登場する新たなICTがもたらす社会やビジネスの変化に着目し、情報化社会、情報産業のあり方や、経営的な課題について調査研究をしています。
GLOCOM設立以来、産官学民のさまざまな調査研究に携わってきました。90年代には、社会科学系の研究所としていち早く開設したGLOCOM Webを使い、日本から世界への情報発信を推進するプロジェクトに係わりました。また、当時の厚生省から市町村別の寿命データをフロッピーディスクで受け取り、色分けした日本地図上に展開することで、日本の寿命の実態を「見える化」し、かつ寿命データを各種の経済社会指標と重ね合わせることで、寿命に影響を与える要因を探るための「寿命アトラス」というビッグデータ解析のさきがけとなるプロジェクトを実施しました。さらに、子供たちによるインターネット使った先進実験である「めでぃあきっずプロジェクト」を主査し、日本全国の小中高130校による学校間交流を実現しました。その他、インターネットのブロードバンド化、ユビキタス化とともに、先駆的かつエキサイティングな多くのプロジェクトに係わることができました。
ここ過去10年ほど、ITビジネスの基幹的なサービスに着目し、情報セキュリティに関する先進実証実験や、サーバーアウトソーシングの動向に関する実証研究等に注力してきました。2008年以来、産学協同型のクラウドビジネス研究会(旧称ホスティングビジネス研究会)を主査し、多くのICT企業に参加いただきながら調査研究を続けています。2011年以降は、ICTと震災をテーマにした調査にも関わり、福島・宮城・岩手の各県の小中学校へ100回以上訪問し、全国からの支援への感謝の気持ちをブログ等を通じて伝える子供たちの活動の支援を実施してきました。
最近は、IoTや人口知能がビジネスにもたらす新しい可能性について強い関心を抱いています。さらに、沖縄県のIT振興に関する調査とコンサルに意欲的に取り組んでいます。

学歴

慶應義塾大学経済学部
国際大学大学院国際関係学科修了

経歴

1991年4月〜96年6月 学校法人国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員
1995年4月〜97年3月 同 ネットワーク部長を兼任
1996年7月〜99年3月 同 主任研究員
1999年4月〜07年3月 同 客員研究員
2007年4月〜現在   同 主幹研究員(併任)
1995年10月〜96年3月 兼 神戸大学経営学部講師(非常勤)
1996年4月〜7月   兼 国際大学大学院国際経営学科講師(非常勤)
1997年4月〜98年3月 兼 東京大学教育学部講師(非常勤)
1998年4月〜99年3月 兼 慶応義塾大学環境情報学部講師(非常勤)

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