国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)

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前川 徹(まえがわ とおる)

労働省出身の未来学者である増田米二は、その著書『原典 情報社会』(TBSブリタニカ、1985年)の中で、工業社会と情報社会の基本的機能をそれぞれ「肉体労働の代替と増幅」と「知的労働の代替と増幅」であると述べています。実際、18世紀末からの蒸気機関による第1次産業革命と20世紀初頭からの電力等による第2次産業革命によって肉体労働の多くが機械化され、製造業を中心に生産性は急激に上昇しました。また20世紀中頃からの情報通信技術の活用による第3次産業革命によって、我々の情報処理能力は飛躍的に向上しました。そして現在、AI、ロボット、IoTによる第4次産業革命が進行中です。
日本政府は、この第4次産業革命によって狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続くSociety 5.0が実現すると喧伝していますが、この増田の定義に沿って考えれば、第1次、第2次の産業革命によって工業社会が生まれ、第3次、第4次の産業革命によって情報社会に移行すると解釈した方が自然ではないでしょうか。
私の現在の関心事は、この第3次、第4次の産業革命が社会、経済、ビジネスにもたらす変化の本質にあります。この変化の本質を理解できれば、健全な情報社会の構築に多少でも貢献できるのではないかと思っています。

主幹研究員

研究分野

情報社会論、情報産業論、情報経済論、経営戦略

主要業績

主な著書
『実践社会学を創る』(共著)日本教育財団出版局、2016.8、pp.54-59
『新通史 日本の科学技術 世紀転換期の社会史1995年~2011年 第2巻』(共著)原書房、2012.2
『ビッグトレンド ITはどこに向かうのか』(共著)、アスペクト、2009.6
『国民ID  導入に向けた取り組み』(共著)、NTT出版、2009.1.22
『入門 情報セキュリティと企業イノベーション』(共著)、ジアース教育新社、2008.9.28
『ソフトウェア最前線』(単著)、アスペクト、2004.9
『サイバージャーナリズム論』(共著)、東京電機大学出版局、2003.10
『次代のIT戦略―改革のためのサイバー・ガバナンス』(共著)日本経済評論社、2002.10
『IT革命を読み解く―インターネットとeビジネスの未来を探る』(共著)技術評論社、2001.10
『ネットバブルの向こう側 ECビジネスの未来戦略』(単著)アスペクト、2001.7
『日米・電子商取引の現状と未来 ECビジネス最前線』(単著)アスペクト、1999.11
『アメリカ情報産業に学ぶインターネットの未来 ネット・ビジネス最前線』(単著)スパイク、1998.5
『サイバースペースとアメリカ情報産業 インターネット最前線レポート’97』(単著)スパイク、1997.6

学歴

名古屋工業大学情報工学科卒

経歴

1978年 通産省に入省
1992年 通産省機械情報産業局情報政策企画室長
1994年 JETRO New Yorkセンター産業用電子機器部長
1997年 IPAセキュリティセンター所長
1999年 早稲田大学大学院国際情報通信研究科 客員教授
2007年 サイバー大学 IT総合学部 教授(~2017年)
2008年 社団法人コンピュータソフトウェア協会 専務理事(~2016年)
2016年 国際大学GLOCOM 所長(~2019年)
2017年 東京通信大学 情報マネジメント学部 学部長/教授(~現在)
2018年 一般財団法人 日本要員認証協会 理事長(~現在)