国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)

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Tuukka TOIVONEN(トゥーッカ・トイボネン)

組織や仕事そのものが情報技術革命などにつれて変容している中で、新しい発想の生まれる環境やプロセスも大きく変わっています。私はコワーキングスペースなどの「緩やかな組織」などを活用している起業家・フリーランサー・イノベーターの創造的過程を明らかにすることを主要な研究テーマにしています。個人やチームが自分たちの関心に沿って自発的・自主的に働くという「仕事の未来」がビビッドな形で観察・分析できる領域であります。従って、複雑な技術と変化の激しい時代においてより人間として働きやすくて創造的プロセスが支えられる組織の発展に貢献することを自分のミッションとしています。

上記の研究の一例として、2016年-2018年にてイギリスのESRCから受託した公的資金(約3千8百万円) を活かし、 初期のディジタル起業家によるビジネスモデルの形成を独自の追跡方法論を用いて研究しました。その中でも、多様な他者とのインテラクションの影響に注目し、新型の組織がどのように創造的過程を支援しているのか、あるいはしていないのか、について分析しています。Academy of Management Journalを含め組織学・経営学トップジャーナル向けに現在論文を作成中。

他の研究プロジェクトにおいては、ソーシャル・イノベーション・チームによる新しい「社会問題解決方法」の形成を研究したり、中間団体が持続可能な社会のためになるイノベーションをどう推進できるかについて考察したり、それから流動的で「個人」が主役になる社会の中における創造的プロセスをどのようにより総合的にサポートできるかについて執筆しています。

主任研究員/准教授(情報社会研究グループ)

博士(社会政策学)

研究分野

組織学、起業学、クリエイティビティー、社会的イノベーション、仕事の未来、コワーキング、ビジネスモデルなど

略歴

1979年フィンランド、ヘルシンキ生まれ。2005年に立命館アジア太平洋大学卒業。2009年にオックスフォード大学博士号取得(社会政策学)。東京大学・京都大学・慶応大学などを経て、2013年より2018年までロンドン大学にて務め、世界トップ10大学であるUniversity College Londonにてソーシャルイノベーション分野の准教授まで進む。2018年4月から国際大学GLOCOMにて准教授着任。UCL STEaPP名誉准教授。コワーキングスペースなどの新型組織における創造的プロセスに関するコンサルティングを中心に活動しているCreative Friction Ltd創業者。

主要業績

・The Creative Process in Coworking and Collaborative Work (Creative Friction, 2018), with Carsten Sorensen
・Japan’s Emerging Youth Policy (Routledge, 2013) 単著
・国家がよみがえるとき(マガジンハウス)古市憲寿氏との共編著
・ ‘Innovation Labs: Leveraging Openness for Radical Innovation?’ (Journal of Innovation Management, 2017)
・ ‘What Is the Social Innovation Community? Conceptualizing an Emergent Collaborative Organization’ (Journal of Social Entrepreneurship, 2016)
・ ‘Unable to conform, unwilling to rebel? Youth, globalization and motivation in Japan’, (Frontiers in Cultural Psychology, 2011)  など