GLOCOM - Publication

Center for Global Communications,International University of Japan

智場、GLOCOM Review、コラム…


 

く・も・ん・通・信

 『智場』新年号での、GLOCOM研究員たちの「今年の抱負」は、いかがお読みいただけたでしょうか。「それでお前自身は何をする気だ」というご質問も、何人かの方から頂戴したのですが、私としては、このGLOCOMを、ここに席をおいている人々が、思い切り仕事をしながら成長していくと同時に、その時々の成果を存分に発表できる場を整えることに、力を尽くしたいと思っています。

 とはいえ、もちろん私自身も、勉強をお留守にするつもりはありません。この冬休みは、ほとんど書斎にこもりきりで、これまで『智場』に連載してきた「近代化と情報文明」を大幅に加筆修正して、一冊の本のための原稿にしました。新年度早々には、それがNTT出版から刊行される運びになっていますので、どうか御笑覧ください。

 そういえば、早いもので、1994年に『情報文明論』を出してから、あっという間に7年近い月日が過ぎてしまいました。今度の本は、その後の情報化の経過をにらみながら、私の考えの深まった点を中心に、なるべく読みやすい形にまとめたものです。しかし、情報化の進展の速度は――どうやら一直線にというわけではないようですが――さらに早く、原稿の最後の手直しをしている間にも事態はどんどん動いていますので、すぐさま改訂版を出さなくてはならないことになるかもしれません。

 ですが、それはそれとして、今の私は、できれば業務の「第一線」から一歩、いや半歩さがって、歴史、とくに世界史の勉強を多少とも系統的にしなおしてみたいと思っています。実はそれは、20年以上前に、『社会システム論』や『文明としてのイエ社会』(共著)を出した時以来の希望なのですが、なかなかその機会を得ないままに、馬齢を重ねてしまいました。今年こそはそのきっかけをつかみたい、これが、いまの私の切なる願いです。

公文 俊平

[ Publications TOP ]