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Center for Global Communications,International University of Japan

智場、GLOCOM Review、コラム…


 

アジア・太平洋議員フォーラム第9回年次会合(チリ/バルパライソ)

山内康英(主任研究員)

 1月16日から19日まで、アジア・太平洋議員フォーラム第9回年次会合の技術委員会に日本側メンバーとして出席しました。アジア・太平洋議員フォーラム(Asia Pacific Parliamentary Forum: APPF)は、国際社会の相互理解を目的として、この地域の議員が1993年に設立した国際組織です。APPFでは、情報技術とりわけコンピュータネットワークが、21世紀の産業社会に与える影響の大きさを考え、1998年からインターネットを利用した立法府間の情報交流の促進計画に着手しています。具体的な取り組みが決まったのは、以下のような課題です。

  • 各国議会のWeb等のインターネット利用調査報告と意見交換
  • 議員間の電子メールによる情報交換のためのアドレス・ディレクトリ作成
  • APPFスタッフ間の事務作業の電子化/グループウェアの導入
  • 議会Webを持たないメンバー国の支援/各国APPF事務局のWebの開設
  • APPFホームページの設置と運営
  • 各国議会情報の多言語検索機能の導入、各国議会情報の統合的ディレクトリなどに関する検討  今回の技術委員会会合では、衆議院のWeb運営について報告する機会がありました。衆議院のWebは、昨年11月にデザイン等の刷新を行い、本会議および各委員会の審議録および法案を、1週間以内にWebに掲載する体制を整えたほか、法案修正の経過などもフォローできるようになっています。また、本会議および委員会については、インターネットTVで審議を中継し、その録画もオンラインで閲覧可能です。他方、憲法調査会を除いて審議などの翻訳がほとんどないために、衆議院の英語版Webが充実しているとは言えません。もっとも衆議院インターネットTVには、英語の番組索引や検索機能が付いており、マルチメディアによる対外情報提供の方が先に進むのかもしれません。

     さて、今回の会合では、APPFの運営について、コンピュータネットワークの利用により、高度化と効率化を図るべきではないか、との提案がありました。たとえば、会議の準備段階では、事務連絡をメイリングリストで行うこと、決議案の提出をオンラインで行うこと、これを開催国の事務局がWebでメンバー国に閲覧可能にすること、などが考えられます。また、国際会議では、ドラフトの回覧などに大量のコピーを消費するのが常ですが、審議の進捗にともなって作成する修正案をオンラインで参照したり、ドラフト作成の会合スケジュールをWebに掲載することなども不可能ではないでしょう。

     今回の会合は、首都サンチャゴではなく、首都から陸路2時間の海港バルパライソで開かれました。その理由は、国会議事堂がバルパライソの方にあるからです。

     1973年にアジェンデ社会主義政権をクーデターで倒したピノチェト軍事政権は、「地域振興」の美名で、うるさい議会を地方都市に追放しました。これを聞いた首都移転賛成派の日本の議員の方は、「そういう国もあるのか〜」と腕を組んで唸っていました。

    アジア・太平洋議員フォーラム日本事務局 http://www.glocomnet.or.jp/appf/

    衆議院のホームページ http://www.shugiin.go.jp/itdb_main.nsf/html/index.htm

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