先進国の社会基盤の中でも、信頼できる電力供給サービスは最も重先進国の社会基盤の中でも、信頼できる電力供給サービスは最も重要なものである。アメリカでは、2000年問題論者の多くが、西暦2000 年における停電や電力不足の可能性について特に憂慮している。また、専門家以外には、多くは流言や噂に基づいたものではあるが、全く電力が失われ壊滅的な影響をもたらすだろう予測する者もいる。このようなシナリオは、電力の専門家の多くには一笑に付されるものであるが、市民団体、業界、エネルギー省によって電力設備の徹底的な調査が行なわれている。2000年問題への対応状況を問われた企業が、流通と電力サービスが耐えられさえすれば、問題は生じないと回答するケースも一般的になり、電力業界に対するプレッシャーをさらに高めていると言える。政府のレベルでは、1998年5月1日にエネルギー省長官 Federico PenaがNorth American Electric Reliability Council(NERC)に宛てた書簡の中で、アメリカの電力サービスについて「国家の安全と安定のために重要」であり、2000年問題に関連して「失敗や誤算はほとんど許されない」と指摘した。
本稿では、(a)電力サービスにおける発電および送電の特徴、本稿では、(a)電力サービスにおける発電および送電の特徴、(b)2000年問題によって最も影響を被ると見込まれる電力サービスの側面、(c)停電および電力不足のシナリオ、(d)NERCの2000年問題協調活動および影響予測、という諸点を分析することで、西暦 2000年におけるアメリカの電力サービスの安定性の見通しについて論ずる。