本稿では先駆的な会社、food.com を例にとって、米国における音声読上げ技術(TTS:Text to Speech)の利用を紹介する。 すなわちTTSによって、ウェブビジネスを展開する企業は比較優位を得ることができる。TTSを自社のウェブサーバーに導入すると、顧客に24時間サービスを容易に提供できるようになる。TTSにより人手のかからない、つまりコストがかぎりなく低いサービスを実現できる。また、TTSと密接不可分の技術である音声認識技術(STT:Speech to Text)と自動翻訳技術(MT:Machine Translation)の結びつきにより、さらに強力なビジネスツールが生み出されることだろう。最後に、food.comは、今よりも多くのインテリジェンスを持つ無数の端末に特徴づけられる将来の広帯域自律分散型のネットワーク(サービス)への過渡期に現れたことの意義も指摘する。