NTT接続料問題に関する日米協議は、不思議な交渉である。というのは、これまでの日米経済摩擦のパターンには当てはまらないところがあるからだ。安価な日本製品による「略奪的な」米国市場進出(自動車摩擦等)による問題、あるいは、日本市場の閉鎖性による米国製品(半導体摩擦、フィルム問題等)の逸失利益をめぐるものという、2つの類型のどちらにもあてはまらないのではないだろうか。本稿では、この問題の多角的な分析を試みる。