『GLOCOM Review』 2001年2月号(第61号)

第三世代移動通信システム:標準化の経緯とその将来性

山田 肇
要約

第三世代移動通信システムは電気通信の市場に大きな変動をもたらし,またその将来を開く可能性のある新サービスとして,内外で関心を集めている.特に,日本国内では,NTTドコモが世界に先駆けて2001年5月にサービスを開始することもあって,広く注目されている状況にある.また,このシステムは,標準化の過程で企業の間で様々な衝突が起きたため,技術経営的な観点からこれを研究することも興味深い. この論文の目的は,この第三世代移動通信システムに関する標準化の経緯について報告し,将来性について考察をすることにある.本稿では,まず,それまでの移動通信市場の状況について簡単にレビューした後,第三世代システム標準化の経緯について説明し,考察する.その上で,このシステムに関連した電波免許のオークションの状況を踏まえて,その将来性について利用者の立場から議論する.

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