更新履歴
2005/03/11 | 第二回研究会の発表資料を掲載しました |
---|---|
2005/02/28 | 第一回研究会議事録を掲載しました 。 |
2005/02/15 | ウェブサイトを開設しました。 |
スケジュール
2005年 1月 | 第1回研究会 全体会議 |
---|---|
2月 | 第2回研究会 発表(1)(2) |
3月 | 第3回研究会 発表(3)(4) |
4月 | 第4回研究会 発表(5)(6) |
5月 | 第5回研究会 発表(7)(8) |
6月 | 第6回研究会 発表(9)(10) |
7月 | 第7回研究会 発表(11)(12) 全体会議 |
8月 | 第8回研究会 シンポジウム |
10月 | 出版予定 |
参考資料
- 地方情報化教科書 目次案 [2005/01/28]
- 第2回研究会 発表資料 地域情報学の方法と情報化の歴史的展望 (公文 俊平) [2005/03/11]
- 第2回研究会 発表資料 地域情報化研究 最近の研究成果から (丸田 一) [2005/03/11]
問合先
地域情報化研究会およびこのサイトの情報へのお問い合わせは、 以下までお願いします。
地域情報化研究会事務局
(国際大学GLOCOM内)
石橋啓一郎 (ishbash@glocom.ac.jp)
研究会の概要
地域情報化研究会は国際大学GLOCOMで開かれている研究会で、さまざまな観点から地域情報化について研究しています。 本研究会は月1回程度行われる会合を中心に活動しており、 研究成果や提言は、今後このページにて発表される予定です。
本研究会の検討範囲等
「地域情報化」には、数多くの解釈や定義がある。
地域情報化の一般的な解釈を端的に表しているのが、 総務省に設置されている「地域における情報化の推進に関する検討会(齊藤忠夫座長)」である。 この検討会の検討範囲をみると、基幹システム開発をはじめとした「自治体内部の情報化」が中心であり、 一部に地域通信インフラ整備など「自治体が行う情報化」がみられる程度である。 そこには、「自治体以外の主体が行う情報化」は含まれていない。
これまで、多くの地域で住民やNPO等が主体となって情報化を進めてきたが、 共通の趣味や関心を持つコミュニティが誕生した程度であり、 大きな社会的影響を与えるまでには至らなかった。 しかし、ここ2〜3年間で様相が変化し、これらの主体が進める情報化が、 地域の抱える重要な課題の解決に有効に働くようになってきた。 そのため、「自治体以外の主体が行う情報化」が持つ特徴や可能性等について検討する必要が生じてきており、 総務省検討会でも「住民サービスWG(國領二郎主査)」が新設され、検討がスタートしたところである。
地域情報化研究会は、 これまで検討が十分でなかった「自治体以外の主体が行う情報化」を中心として研究活動を行うものである。
そのためにまず、全国各地で活躍されている地域情報化関連の研究者等を糾合し、 各人の経験や知識を棚卸しする作業を行うとともに、 地域情報化及び地域情報化研究のコンセンサスを作り込んでいく。 こうした活動が、地域情報化の進展に大きく寄与することを期待するものである。
地域情報化の定義
本研究会における「地域情報化」の定義は、以下の通りである。
情報化によってパワーアップした地域がアクティビズムを発揮すること
地域は情報化(IT活用)によって、目標実現能力を高めていく。 そればかりか、地域は次第にアクティビズム(能動的態度、あるいは能動主義)を発揮するようになる。 このように主体としての地域に生じる一連の変化が、本研究会が定義する地域情報化である。 なお、ここでの地域とは、行政域など特定の地理的範囲ではなく、地域コミュニティ(特定中数集団)を指すこととする。
また、先進的な地域情報化の取り組みをみると、他者連携や組織のあり方、 活動原理などが既存の地域社会と悉く異なっている。 同じ地域情報化といって、既存の地域社会と、新しい活動とを混同することは危険である。 ここでは、新しい活動を進める集団を「地域コミュニティ」と呼ぶことにした。
研究活動の理念
本研究会の研究活動の理念は、以下の二点である。
一つは、研究活動と実践活動を連続的、一体的に捉える点である。 地域の事象に即して具体的に研究するとともに、できるだけ地域の実践活動に役立つ研究成果を産出する。 これは、実用的な研究という以上に、研究を実践の一部として位置づけることである。 こうして、研究は実践と共働(共謀)関係を結ぶことになる。
もう一つは、情報社会研究(情報社会学)への応用を狙いとする点である。 地域情報化が進行する地域は、ネットコミュニティ等と同様に周縁から新しいアクティビズムを生み出しており、 情報社会の先駆け、あるいはプロトタイプとみることができる。 そこに生れる興味深い事象は、地域活動に限らず、広く情報社会に現れる特徴と考えることができる。 このように、地域情報化研究の成果を情報社会研究へ応用していく。
2005年の研究活動
本研究会では当面、「地域情報化教科書(ver.1)」の刊行をゴールとして、研究活動を進めることにする。
本教科書の主な用途は、大学及び大学院における教育、地域実践者の養成、地域実践者の学習などである。 地域情報化研究の最新の知見を集め、網羅的に地域情報化及び地域情報化研究を理解できるようにする。
執筆は研究会会員が分担して行う。 ただし、各執筆者は本研究会において執筆内容の発表を行い、そこでの討議を反映した内容に修正する。 また、最終的な掲載内容は監修者とNTT出版(今井氏)とで決定する。
2005年1月に、キックオフ会議を開催し、翌2月から7月まで月一度のペースで研究会を開催する。 8月には脱稿を目指すとともに、研究成果をもとにしたシンポジウム等を開催することとする。
地域情報化教科書
監修者 | 公文俊平 國領二郎 丸田 一 |
---|---|
執筆者 | 研究会会員 |
発行所 | NTT出版 (担当 今井章博) |
研究会メンバー
スーパーバイザ | |
---|---|
公文 俊平 | 国際大学GLOCOM 代表 |
國領 二郎 | 慶應義塾大学 環境情報学部教授 |
主査 | |
丸田 一 | 国際大学GLOCOM 教授 |
幹事 | |
坪田 知己 | 慶應義塾大学 教授 日経デジタルコア代表幹事 |
飯盛 義徳 | 慶應義塾大学環境情報学部専任講師 (2005年度から) |
高橋 明子 | 慶應義塾大学 大学院 (株)UFJ総合研究所主任研究員 |
石橋 啓一郎 | 国際大学GLOCOM 講師 |
会員 (50音順) | |
会津 泉 | 国際大学GLOCOM 客員研究員 |
浅岡 隆裕 | 立教大学社会学部 助手 |
今井 章博 | NTT出版(株) |
植村 修一 | 経済産業研究所 上席研究員 |
岡本 隆 | 愛媛大学 法文学部総合政策学科 助教授 |
織田 勝也 | インターネット戦略研究所 取締役 |
片瀬 和子 | 未来工学研究所 情報通信研究グループリーダー |
小橋 昭彦 | 国際大学GLOCOM 客員研究員 |
小林 隆 | 東海大学政治経済学部政治学科 講師 |
坂本世津夫 | 高知大学 学長アドバイザー |
神成 淳司 | 国際情報科学芸術アカデミー |
鈴木 謙介 | 国際大学GLOCOM 助手 |
瀧口 樹良 | 富士通総研 上級研究員 |
辻 正次 | 大阪大学大学院 国際公共政策研究科 教授 |
富沢 木実 | 道都大学 経営学部 教授 |
中川 郁夫 | インテック・ネットコア CEO |
中野 雅至 | 兵庫県立大学 大学院応用情報科学研究科 助教授 |
中村 広幸 | 関西学院大学 教授 |
宮崎志乃 | NTT出版(株)第二出版本部 |
湯浅 良雄 | 愛媛大学 法文学部 総合政策学科 教授 |