2018.09.14

GLOCOM Monthly Topics ~September,2018

関西に上陸した台風21号および北海道地震により被害に遭われた皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。

日頃より大変お世話になっております。国際大学GLOCOMです。
東京では酷暑がひと段落して、風が涼しくなってきて秋を感じる日が増えてきました。
秋の過ごしやすい気候で、被災された方が少しでも早く癒え、日常生活が回復できるように願っています。

今月も、GLOCOMの主な活動や成果を「GLOCOM Monthly Topics」を通じてお届けします。
気になるトピックがございましたら、是非ともお声がけください。

▼<今月のTopics> —————▼——————————–▼

◆Pick up
【研究員加入】櫻井美穂子・主任研究員/准教授が新しくGLOCOMに加わりました
【発行】DISCUSSION PAPER No.11を発行しました
【開催報告&資料公開】
・ソシエテ・リベルテ第1回「未来はもっと自由か?」(8月24日)
・シンポジウム「平成30年著作権法改正 ~「柔軟な権利制限規定」の意義と今後の課題~」(8月28日)
【掲載】山口真一研究員の諸研究に関する記事・論文が各メディアに掲載されました
  ・ネット炎上研究/災害対応研究に関する記事(東京新聞、AERA dot.、現代ビジネス、高校生新聞オンライン)
  ・『炎上とクチコミの経済学』書評(ダ・ヴィンチニュース)
  ・ゲーム産業研究の共著論文(InfoCom REVIEW)
【ブロックチェーン研究】プレミアムセミナーを開催しました(8月30日)+定期レポートご購読のご案内

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■ Pick up ― 最近の主な活動 ■
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【研究員加入】櫻井美穂子・主任研究員/准教授が新しくGLOCOMに加わりました

2018 年9月1日付で、櫻井美穂子(博士【政策・メディア】)が主任研究員/准教授として、GLOCOMのメンバーとなりました。

~櫻井研究員のコメント~
私は、「レジリエンス」をキーワードとして、社会における情報システムの利活用についての研究をしています。これまで、東日本大震災を契機とした、災害現場における自治体の情報システム利活用分析、初動に着目した災害対応提案等を行ってきました。GLOCOM着任前は、3年間ノルウェーの大学を拠点に、レジリエンスをテーマとした大規模EUプロジェクトに参画しました。昨今は、持続可能な社会における情報システムの役割に着目し、国内外のスマートシティの研究を進めています。

※以下のページで櫻井研究員の詳しい業績・経歴をご紹介しております。
http://www.glocom.ac.jp/researchfellows/mihoko_sakurai

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【発行】DISCUSSION PAPER No.11を発行しました

◆GLOCOM DISCUSSION PAPER No.11(2018年8月28日)
「改正著作権法はAI・IoT時代に対応できるのか? ―米国の新技術関連フェアユース判決を題材として―」
城所岩生(GLOCOM客員教授/ニューヨーク州・ワシントンDC弁護士)
http://www.glocom.ac.jp/disccussionpaper/dp11

デジタル化・ネットワーク化の進展に対応するための「柔軟な権利制限規定」を盛り込んだ改正著作権法が2019年1月に施行されます。DISCUSSION PAPER No.11では、柔軟な権利制限規定の代表例であるアメリカのフェアユース規定(利用目的が公正であれば著作権者の許可なしに著作物を利用できる規定)をめぐる判例を参照しながら、日本の今回の法改正を検証します。

★8月28日のシンポジウムは、今回のDISCUSSION PAPERの内容を踏まえて開催しました。
【開催報告&資料公開】のコーナーでご紹介しています。

※GLOCOMでは、世に問うべき課題・発表すべきテーマについて、GLOCOM研究員等が独自の視点で発信する「DISCUSSION PAPER」を発行しています。バックナンバーは以下のURLからご覧いただけます。
「GLOCOM DISCUSSION PAPER」 http://www.glocom.ac.jp/discussionpaper

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【開催報告&資料公開】

◆ソシエテ・リベルテ in 東京「ローカリティの冒険~新情報時代のエッジを求めて~」
第1回「未来はもっと自由か?」
日時:2018年8月24日(金)19:00~21:00
場所:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター

GLOCOMは、兵庫県丹波県民局たんば移住・環流プロジェクト事務局と協力し、昨年度から「ソシエテ・リベルテ」を開催しています。2018年度はローカリティ(地域性)をテーマに、AIやIoTが浸透し、複業やライフシフトなど生き方が変化する、今の社会や個人にとっての本当の「自由」とイノベーションを追求します。

8月24日に開催した第1回は、ゲストスピーカーに湯川鶴章氏(ITジャーナリスト/時事通信社元編集委員)を迎え、庄司昌彦主幹研究員と小橋昭彦氏(NPO法人情報社会生活研究所)がナビゲーター、前川徹GLOCOM所長がコメンテーターを務めました。「未来はもっと自由か」のテーマの下、登壇者の実体験を交えながら「自由な生き方」とテクノロジーの関わりなどについてディスカッションを深めました。

次回第2回は11月2日、第3回は2019年1月18日に開催予定です。下記URLでお申込みを受付中ですのでぜひご参加ください。
http://societe.gift.sc/intokyo/

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◆シンポジウム「平成30年著作権法改正 ~「柔軟な権利制限規定」の意義と今後の課題~」
日時:2018年8月28日(火)18:00~20:30
場所:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
http://www.glocom.ac.jp/events/3836

今年5月18日に成立した平成30年著作権法改正で、最も注目される「柔軟な権利制限規定」の意義、解釈、今後の課題などを議論すべく、8月28日にシンポジウムを開催しました。

城所岩生GLOCOM客員教授の司会のもと、来賓挨拶、講演、パネルディスカッションが行われました。来賓挨拶では、「柔軟な権利制限規定」導入を推進した阿達雅志参議院議員と、かねてより著作権法改正、特にフェアユースの導入に尽力した三宅伸吾参議院議員より、改正法が成立するまでの立法側の取り組みについて紹介がありました。

基調講演には中山信弘名誉教授(東京大学)が登壇し、続いて上野達弘教授(早稲田大学法学学術院)、島並良教授(神戸大学大学院)、椙山敬士弁護士といったこの分野の有識者が講演を行いました。潮海久雄教授(筑波大学大学院)、谷川和幸講師(福岡大学)を加えたパネルディスカッションでは、石新智規弁護士のモデレーションでさらに議論を深めました。

シンポジウムを通じて、「享受を目的としない利用」(30条の4)、「軽微な利用」(47条の5)などの要件の解釈、ガイドラインの必要性等が議論され、今後広く国民に啓蒙し、議論していく必要があるという意見が聞かれました。

資料は上記URLにてPDFファイルを公開しています。
また、本シンポジウムの模様はGLOCOMのYoutubeアカウントで公開しています。ぜひご覧ください。

・Youtube動画「平成30年著作権法改正 ~「柔軟な権利制限規定」の意義と今後の課題~【シンポジウム】」
https://youtu.be/GslKb_CkCCU

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【掲載】山口真一研究員の諸研究に関する記事・論文が各メディアに掲載されました

◆記事
・現代ビジネス「いつまで災害対応「後進国」のまま?日本の避難所を進化させる方法」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57320
・東京新聞「炎上、一般の人にも」(8月23日)
・AERA dot.「7割の人が恐れる「ネット炎上」 実はたった0.5%が起こしていた…」
https://dot.asahi.com/dot/2018090600078.html
・高校生新聞オンライン「まとめサイトは「みんなの意見」ではない ネットの情報の「偏り」常に意識を」
http://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/4219
・高校生新聞オンライン「ツイッターで批判コメントが寄せられて怖い 専門家に聞いた賢い対処法」
http://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/4220

◆『炎上とクチコミの経済学』書評
・ダ・ヴィンチニュース「炎上の仕組みを理解すれば、ヒットを生むことも可能? 実利につながるSNS運用術」
https://ddnavi.com/review/482372/a/

◆共著論文
・「消費者の継続意思に情報源が与える影響 ─モバイルゲーム産業の実証分析─」(『InfoCom REVIEW』第71号掲載、NTT出版、情報通信総合研究所)
共著者:彌永浩太郎リサーチアソシエイト、山口真一主任研究員、 坂口洋英リサーチアソシエイト、田中辰雄主幹研究員

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【ブロックチェーン研究】プレミアムセミナーを開催しました(8月30日)

高木聡一郎研究員が代表を務めるGLOCOMブロックチェーン経済研究ラボ( https://blockchaineconomics.blog/ )では、会員の皆様、および当ラボが配信する「ブロックチェーン定期レポート」のご購読者様を対象とした「会員限定プレミアムセミナー」を開催しています。
8月30日に行ったセミナーでは、阿部一也氏(株式会社三菱UFJトラスト投資工学研究所金融ITテクノロジスト)を迎え、ブロックチェーンが可能にするというDAO(分散型自律組織)とティール組織(次世代型組織)の親和性や応用の可能性についてお話を伺いました。高木聡一郎主幹研究員も登壇し、2名の講演を踏まえてブロックチェーンと組織の問題について議論しました。

◇《2018年度》ブロックチェーン定期レポートご購読のお申込みを受け付けています
「GLOCOMブロックチェーン経済研究ラボ」では、世界中のブロックチェーンの最新動向をGLOCOM視点でコンパクトにまとめ、有識者の意見等を付加した「定期レポート」を配信しています。
セミナーシリーズをはじめとする購読特典により、企業におけるブロックチェーンへの取り組みの課題解決も支援しています。

購読のお申し込みは随時受け付けております。
詳しくは以下の定期レポートのご案内をご覧ください。
※定期レポート購読募集のご案内(PDF)
https://blockchaineconomics.files.wordpress.com/2018/03/2018e5b9b4e5baa6e5ae9ae69c9fe383ace3839de383bce38388e381aee38194e6a188e58685.pdf

・次回の配信は9月25日頃を予定しています。

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今月もGLOCOM Monthly Topicsをご覧くださりありがとうございました。
過ごしやすいながら寒暖差が大きくなるこの季節、皆様どうぞご自愛くださいませ。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
i-プラットフォーム 担当:武田・安藤
〒106-0032
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TEL:03-5411-6677 FAX:03-5412-7111
Email: g-pub[at]glocom.ac.jp
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