認知症の人にやさしいまちづくりに関する研究


パターンランゲージ「旅のことば」が2015年度グッドデザイン賞を受賞(2015/9/29)

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国際大学GLOCOMが制作に参加した書籍『旅のことば―認知症とともによりよく生きるためのヒント―』(丸善出版)、およびワークショップ用ツール『旅のことばカード』(クリエイティブシフト)が「2015年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

「旅のことば」は、認知症と共にいきいきと暮らしている方の生活の秘訣を、全部で40個の「ことば」にまとめ、認知症の本人、家族、周りの人、と3つの立場に分けて書かれています。認知症とともによりよく生きるため、皆がそれぞれの立場で「ことば」(秘訣)の真意を理解し実践することで、変化が連鎖し、全体がよい方向へ向かってくようにつくられています。
「旅のことばカード」は、パターン・ランゲージの研究を進める慶應義塾大学井庭崇究室と、認知症に対してセクターを超えて活動を進める認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ、株式会社富士通研究所、コクヨS&T株式会社、大日本印刷株式会社、NPO法人認知症フレンドシップクラブとの共同研究で生まれました。

受賞理由では、「この「旅のことば」は、患者によって異なる様々な症状や状況と、その対応策がカード式にまとめられており、利用する人があてはまるカードをセレクトし、自分だけのヒント集をつくることができる。使い手に親身によりそうデザインであり、高く評価した。」と評価されています。
認知症に関わる人すべてが、それぞれなりの立場と接し方で認知症と生きていくための本研究の趣旨が高く評価されました。

2015-10-13