認知症の人にやさしいまちづくりに関する研究


国際アルツハイマー病協会の冊子で「旅のことば」と「富士宮プロジェクト」が紹介されました(2015/3/16)

今年の3月に、Alzheimer’s Disease International(国際アルツハイマー病協会)が発表した冊子”Dementia Friendly Communities (DFCs): New domains and global examples(認知症にやさしいまち――新たな領域とグローバルな事例)”において、国際大学GLOCOMが関わってきた冊子「旅のことば」と「富士宮プロジェクト」が紹介されました。

「旅のことば」は認知症フレンドリー・ジャパン・イニシアチブ、慶応義塾大学井庭研究室とともに制作した書籍で、認知症の本人・家族・周囲の人が、それぞれの立場から認知症とともに生きていくためのヒントを探るものです。国際大学GLOCOMも制作に関わりました。9月には「2015年グッドデザイン賞」も受賞しています。

富士宮市は、「認知症になってもそれまでと変わらない暮らしができるまち」をキャッチフレーズに市を挙げて認知症対策に取り組んでいますが、国際大学GLOCOMも「認知症の高齢者を含む多世代の多様な人々が参画する地域コミュニティ醸成モデル形成事業」(総務省:ICT超高齢社会づくり推進事業)として携わってきました。ここでは、地元商店街などで、中高生が企画した写真を媒介とした対話イベントを行うことで、認知症の高齢者との多世代の交流が生まれている様子が紹介されています。

ここで紹介されている「DFCs」は、認知症に対する一般的な認知、政策面での配慮、物理的な環境面、コミュニティ単位でのイノベ―ションなどにおいて優れた事例とされています。

■参考URL
Alzheimer’s Disease International Launch Global Dementia Friendly Communities Guide
Dementia Friendly Communities (DFCs): New domains and global examples

2015-12-16