近年、ビジネスの破壊的変化が起こる中で、FSP-Dモデルという、「フリー」「ソーシャル」「価格差別」「データ」を組み合わせたビジネスモデルが覇権を握るようになってきています。本稿では、その中でも情報財の価格戦略として、特に「フリー」「価格差別」に着目し、豊富な事例と実証分析結果を示したうえで、日本企業が今後とるべき戦略について検討します。
検討の結果、①フリーで成功するには、共食いを恐れずにフリーでも良い体験を消費者に提供すること。②高度なシステムであってもフリーにすることで、ネットワーク効果やビッグデータ活用という観点からビッグビジネスになること。③多段階価格差別では、一物一価の時の7~8倍の収益が得られること。などが明らかになりました。
掲載媒体 | 流通情報 |
URL(出版物のご案内) | https://www.dei.or.jp/information/info01.php |
掲載日 | 2020年11月2日 |