2019.05.01

GLOCOM Monthly Topics ~May,2019

日頃より大変お世話になっております。国際大学GLOCOMです。

平成と令和をまたいだ過去最長のゴールデンウイークも終わり、GLOCOMでは2019年度の活動も本格始動しています。
昨年度の活動についても、報告書が公開されたり、それがメディアに取り上げられたりと、さまざまな形でGLOCOMの研究成果が世の中に発信されてきています。

この「GLOCOM Monthly Topics」では、さらに主立った研究成果や活動をご紹介させていただきます。
気になるトピックがございましたらぜひともお声がけください。

▼<今月のTopics> —————▼——————————–▼
◆Pick up
【発行】DISCUSSION PAPER No.14を発行しました
【開催報告公開】GLOCOM六本木会議年次総会を開催(4月17日)&開催報告を公開しました
【開催報告】MyData Japan 2019開催& NHK総合「ニュースウォッチ9」の特集で取り上げられました(5月15日)
【開催報告】「災害時コミュニケーションを促進するICT利活用に関する首長研究会」キックオフミーティング・第1回職員勉強会を開催しました(5月16日)
【連載】櫻井美穂子研究員のレジリエントに関する連載第4回の記事が公開されました(リスク対策.com)
【報告書公開】「データ活用×産官学民連携で実現するより良い災害対応」2018年度報告書を公開しました
【創造性研究ブログ】トイボネン研究員のブログ最新記事を公開しました
【研究ワークショップ】2019年4月度プログラム「『管理ゼロで成果はあがる』著者に聞く~あらゆる組織を進化させるためのステップとは」(4月19日)&プログラムご紹介・次回開催のご案内

◆今後の開催イベントのご案内
・共催セミナー「デフレーミング概念から考えるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の本質」(5月30日)

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■ Pick up ― 最近の主な活動 ■
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【発行】DISCUSSION PAPER No.14を発行しました

◆GLOCOM DISCUSSION PAPER No.14「プラットフォーム事業者のデータの収集・活用に対する人々の評価 ―CVMによる支払い意思額の推計―」
山口真一研究員、佐相宏明リサーチアシスタント、青木志保子研究員
本文はこちらからご覧いただけます

プラットフォーム事業者のデータ収集・活用に対する消費者の評価を経済価値として実証的に明らかにしました。約6,000件のアンケート調査データから、CVM(仮想評価法)によって主要20サービスでの支払い意思額を推計した結果、10代と20代ではデータ収集・活用を年間+100億円と評価(お金を払ってでもして欲しい)している一方で、30代以上では-400億円と評価(お金を払ってでもやめて欲しい)しており、世代によって大きな乖離があることが分かりました。これらを踏まえ、本稿では3つの政策的含意にまとめています。

※バックナンバーはこちらからご覧いただけます。

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【開催報告公開】GLOCOM六本木会議年次総会(4月17日)

GLOCOM六本木会議 年次総会
https://roppongi-kaigi.org/event/2237/

日時:4月17日(水)17:30-19:30
会場:国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
主催:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター

4月17日、六本木・国際文化会館にて「GLOCOM六本木会議年次総会」を開催しました。2018年度の総括として、3つの分科会「サイバーセキュリティにおけるナショナルセキュリティの検討」「教育情報化のブレイクスルー」「データ社会における競争力研究会」からそれぞれ、内田勝也主査、豊福晋平主査、田中辰雄主査が活動報告を行いました。基調講演には、慶応義塾大学総合政策学部の鶴岡路人准教授をお招きし、揺れ動く国際秩序と日本の課題についてお話いただきました。100名を超える方々にお集りいただいた今年の年次総会は、六本木会議の活動意義を改めて共有するとともに、互いの交流を深めあう有意義な時間となりました。

分科会活動報告、基調講演の詳しい報告は https://roppongi-kaigi.org/topics/2420/ にて公開しています。ぜひご一読ください。

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【開催報告】MyData Japan 2019開催& NHK総合「ニュースウオッチ9」の特集で取り上げられました(5月15日)

MyData Japan 2019
日時:5月15日(水)10:00-18:45
会場:一橋講堂
主催:MyData Japan、一般社団法人オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン(OKJP)
共催:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
後援:MyData Global、一般財団法人情報法制研究所
https://mydatajapan.org/events/mydata-japan-2019.html

適用開始から1年が経過したEU一般データ保護規則(GDPR)や、第1号の認定を間近に控えた「情報銀行」などを題材として、「個人を中心としたデータ活用」のあり方について広く議論する「MyData Japan2019」が、5月15日に開催されました。日本で3回目の開催となる今回は、会場の一橋講堂に過去最高の約500名の参加者が集いました。

オープニングでは、国際的な非営利組織として2018年にフィンランドで設立されたMyData Globalの代表による基調講演をはじめ、日本でも一般社団法人化するMyData Japanの理事候補らによる講演・活動紹介を行いました。
会場では複数のスペースを有機的につなぎ、新たな観点を示唆する技術や法律の専門家による講演、「情報銀行」事業者によるパネルディスカッション、参加企業による具体的製品・サービス、MyDataに関する取り組みについての紹介や展示など、多くの催しが行われました。

当日の資料(一部)は上記URLより公開しています。
※レポートは現在準備中です

また、MyData Japan 2019の模様が、同日(15日)夜21時から放送された「ニュースウオッチ9」(NHK総合)の特集で取り上げられました。庄司昌彦研究員の講演が一部報じられた他、山口真一研究員の個人データ活用に関するコメントが放送されました。
【番組ウェブサイト】ニュースウオッチ9 https://www4.nhk.or.jp/nw9/

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【開催報告】「災害時コミュニケーションを促進するICT利活用に関する首長研究会」キックオフミーティング・第1回職員勉強会を開催しました(5月16日)

「国際大学GLOCOMレジリエントシティ研究ラボ」が実施する「災害時コミュニケーションを促進するICT利活用に関する首長研究会」の第1回会合を、5月16日(木)に開催しました。
前半のキックオフミーティングでは、「レジリエントシティ実現のためのコミュニケーション基盤」と題したパネルディスカッションを行いました。國領二郎教授(慶應義塾大学)をモデレータに、西宮市の石井登志郎市長、防災科学技術研究所総合防災情報センターの臼田裕一郎センター長、櫻井美穂子GLOCOM研究員が、本研究会でアプローチすべき課題についての議論を、会場を交え行いました。
後半の第1回職員勉強会では、大阪府茨木市および宮城県仙台市から災害対応に関する事例紹介をいただいた後、質疑応答、ディスカッションで議論を深めました。
本研究会では年間計6回の職員勉強会を行い、その成果をふまえ、全国自治体ICTサミット(公開イベント)を開催する予定です。

GLOCOM レジリエントシティ研究ラボ 「災害時コミュニケーションを促進するICT利活用に関する首長研究会」のご案内はこちら

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【連載】櫻井美穂子研究員のレジリエントに関する連載第4回の記事が公開されました(リスク対策.com)

櫻井美穂子研究員のウェブ連載「レジリエントな社会って何?」では、災害対応にシステム的な考え方を導入するための枠組みとして「資本(キャピタル)概念」を提案しています。
今回公開された第4回記事では、東日本大震災で被災した福島県双葉町の事例を取り上げ、特に社会関係資本の働きが行政の業務システムの復旧に大きく関わること、また、「組織内部の人にしかできない復旧」と「外部の助けで実現する復旧」を意識的に区別することが重要だと述べています。

連載「レジリエントな社会って何?」(全文閲覧にはリスク対策.comへの無料会員登録が必要です)

第4回「社会関係資本 災害時の適応能力を上げるカギ」
https://www.risktaisaku.com/articles/-/16835

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【報告書公開】「データ活用×産官学民連携で実現するより良い災害対応」2018年度報告書を公開しました

「データ活用×産官学民連携で実現するより良い災害対応」は、国際大学GLOCOM、グーグル合同会社、一般財団法人ダイバーシティ研究所が協働で取り組むプロジェクトとして、2017年4月に開始しました。

2018年度の活動では、前年度調査で行った現場基点の課題を整理し、新たな3つの指標を提案しました。さらに、「発災前・発災後」それぞれの「物資に関するアセスメント・避難所環境に関するアセスメント」を計4種類の災害対応アセスメントととして具体化しました。
本災害対応アセスメントは、長野県下諏訪町の協力を得て実証実験を行いました。今後はこの検証結果を踏まえ、国や自治体がとるべき政策を提案しています。

下記リンクより報告書全文(PDF)をご覧いただけます。
http://www.innovation-nippon.jp/?p=799

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【創造性研究ブログ】トイボネン研究員のブログ最新記事を公開しました

東京とロンドンの2拠点で活動するトゥーッカ・トイボネン研究員のブログ「「仕事」X 「ジッケン」- GLOBAL NOTES」最新記事を公開しました。
前回の「幸せなコワーキングへ向けて(1)」に続く本記事では、単にインテリアがカラフルだったりビールが飲めたりする「楽しそうなオフィス」というだけでなく、「メンバーが幸せな職場」に変えるための方法を模索しています。
企業に属する人に留まらず、インディペンデントワーカー、フリーランスの人々にとっても有効な「良いコミュニティ」の構築、さらにはロンドンでの自身の研究活動から、人同士の「インタラクション」による幸せの向上を提案しています。

・幸せなコワーキングへ向けて(2)− ロンドンから見えること(4月21日)
https://tuukkatoivonen.org/180104775321/2019/4/21/2-

「仕事」X 「ジッケン」- GLOBAL NOTES
https://tuukkatoivonen.org/180104775321

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【研究ワークショップ】

●開催報告
2019年4月度プログラム「『管理ゼロで成果はあがる』著者に聞く~あらゆる組織を進化させるためのステップとは」(4月19日開催)
講演: 倉貫義人(株式会社ソニックガーデン 代表取締役社長)

「遊ぶように働く」「納品のない受託開発」「オフィスなし、全員リモートワーク」など、次々に新しい組織マネジメントのあり方を実践することで生産性向上を実現してきた倉貫義人氏を講演者に迎え、「管理しない」組織の実現にむけた具体的な3つのステップについて共有いただきました。全国各地で仕事をしている社員の方々とバーチャルオフィス上で会話するデモンストレーションも披露され、オンラインでのつながりであるからこそ、迅速にメンバー同士の協働が促されることも体感しました。参加者からは、実務での活かし方や実践にあたっての課題などについて、活発な意見が出されました。

●次回ワークショップと春期テーマのご案内
2019 Spring:デジタル時代の組織マネジメントを考える
分散型の組織と社会における新たなイノベーションプロセス-創造性-を問い直す

GLOCOM機関誌『智場』最新号#122では、デジタル社会において創造性を最大化し、イノベーションを促すための個人と組織の関係性を取り上げました。2019年4-6月のワークショップは、本誌連動企画とした読書会形式で行います。

◇「『自己紹介2.0』著者に聞く~ 共創・越境にむけた相手との信頼構築のあり方とは」
2019年5月22日(水)16:00-18:00
講演:横石 崇(&Co.,Ltd.代表取締役 / Tokyo Work Design Weekオーガナイザー)

※研究ワークショップは体験参加も受付中です。
プログラムの詳細・体験参加をご希望の方は、 info_pf[at]glocom.ac.jp までお問い合わせください。

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■ 今後のイベント開催のご案内 ■
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◆共催セミナー「デフレーミング概念から考えるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の本質」(5月30日開催)

日時:2019年5月30日(木)18:00~20:30(17:50~受付開始)
会場:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
主催:日本IT特許組合、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
受講料:3,000円

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予報によると、今月後半は5月らしからぬ夏のような暑さがやってくるということですので、どうかご自愛ください。
引き続きよろしくお願いいたします。

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国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
i-プラットフォーム 担当:武田・安藤
〒106-0032
東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2F
TEL:03-5411-6677 FAX:03-5412-7111
Email: g-pub[at]glocom.ac.jp
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(2019年5月22日配信)

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