環境情報・写真データを用いた
コミュニティ活性化支援に関する
共同研究

〜川崎タイムマシン〜


「川崎国際環境技術展」に出展しました

2016年度, 研究成果 / 2017年2月21日

 2月16日・17日に川崎市のとどろきアリーナで開催された「川崎国際環境技術展」で3年間の研究成果を展示しました。


5枚のポスターの概要は次のとおりです。

1. 研究概要

 研究の目的、研究の体制、研究の全体像などを紹介しました。研究は、「①現在・過去を表す社会資源の発掘・生成とそのプロセスの研究」「②社会資源を活用した環境コミュニケーションとそのプロセスの研究」、「③地域内外への情報発信」の3つの活動で構成されています。そして、環境等に関するデータ等を社会的資源として活用し、地域の環境コミュニケーション活性化の効果的な方法やプロセスを確立することを目指しました。


2. 身近な地域の環境に関する写真・動画の発掘・編集

 過去から現在までの環境の推移、環境や自然に関わる人々の取組み、街の姿の変貌などを表す写真・動画素材、データ、記憶等を、身近な環境コミュニケーションを媒介する社会的資源として再発見し、活用する方法を探求しました。図書館に眠っていた写真愛好家の寄贈作品や、川崎市市政ニュースの映像を再編集し活用しています。一部はYouTubeの川崎市公式チャンネルでも公開中です。




3. ゴミ拾いによる身近な地域の現状調査

 現在の身近な環境の状況を把握するために、様々な団体と協力しながら路上のゴミ拾いを行い、その量や種類を定量的に把握することで、コミュニケーションを媒介するためのデータを作成しました。その結果、川崎駅周辺は全国的に見ても非常に路上ゴミが多い場所であることがわかりました。




4. 路上ゴミを減らすための社会実験の実施

 川崎駅周辺を舞台として、市民参加型で路上ゴミを減らすための社会実験を企画し実施しました。 (1) 監視カメラを設置して、どのようにゴミが捨てられるのかを観察する、(2) 植え込みのデザインを変え、ゴミを捨てにくいデザインを実現するという2種類の実験を行い、結果を考察しました。




5. 「ゴミ拾いとマチのデザイン」ワークショップの開催

 研究実施期間中に合計10回のワークショップを開催し、路上ゴミを捨てる人の人物像の分析、減らすためのモノや場所のデザインのアイデア、ステークホルダーの分析などを多様な手法で考えました。



 ワークショップの活動報告は、当サイトにも掲載していますのでぜひご覧ください。


 会場では、国内外の様々な環境問題を解決する最先端の技術を中心に展示が行われていました。川崎市環境総合研究所との環境技術産学公民連携公募型共同研究事業である当プロジェクトも、昨年から引き続き今年も参加することができ、非常に実りの多い機会となりました。