未来は本当に脱・資本主義にあるのか。
ミクロな視点から資本主義の壮大な歴史と最前線を読み解く!資本主義の歴史を通じて空間・時間・生産の領域で広がってきたフロンティアは最早消滅しつつある。
しかし、資本主義の本質は直線的な時間感覚と計算可能性に根付いた未来志向なのである。
いま資本主義で起こっているのは内へと向かう発展であり、その最終段階として、ついに〈アイデア資本主義〉の時代を迎えた。―――目次―――
第1部 資本主義のフロンティアの消滅
1. 資本主義の歴史の紐解きかた
2. 空間のフロンティアとその消滅
3. 時間のフロンティアとその消滅
4. 生産=消費のフロンティアとその消滅
5. 伝統的なフロンティアは消滅した第2部 アイデア資本主義の到来
1. インボリューション:内へ向かう発展
2. アイデアの時代へ
3. アイデア資本主義で起こること
4. 資本主義のこれから
著者プロフィール
大川内 直子
株式会社アイデアファンド 代表取締役社長/国際大学GLOCOM 主任研究員(併任)
東京大学教養学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。専門は文化人類学。修士課程在籍中に文化人類学の方法論をユーザーリサーチに応用することに関心を持ち、リサーチ案件を個人で請け負う。2015年より、みずほ銀行本店営業第十七部にて、大手通信企業グループに対するコーポレート・ファイナンスに従事。2018年株式会社アイデアファンドを設立、代表取締役に就任。アイデアファンドではフィールドワークやデプスインタビューなどの手法を活かした調査を数多く手掛け、国内外のクライアントの事業開発・製品開発に携わる。
国際大学GLOCOM主任研究員、昭和池田記念財団顧問。著書に『アイデア資本主義文化人類学者が読み解く資本主義のフロンティア』(実業之日本社)。