目次
■はじめに なぜ世界のビジネスエリートは「文化人類学」を学ぶのか?
・グーグル、インテル、マイクロソフト…なぜ「世界の企業」が求めるのか?
・「文化人類学の国際会議」に殺到するビジネスエリートたち
・「ミシガン大学」と文化人類学――「専攻外でも、文化人類学を学ぶなんて当然だろ」
・「思考の枠を外す」ための学問■プロローグ 本書といわゆる「文化人類学入門」の違い
◎第1章 そもそも「文化人類学」とは何か?
19世紀後半から20世紀に誕生した学問
本質は「参与観察」
「アンケート」「データ分析」では見えないもの
「缶酎ハイのヒット」に文化人類学が果たしたこと
なぜ世界的デザインファームIDEOは文化人類学を重宝するのか?
◎第2章 「文化人類学の本質」から全体を体系化した入門書
ただのテーマの分類では「文化人類学の本質」はわかりづらい
・【本質①】「遠くのもの」を「近くのもの」にする──「理解不能」から「理解可能」へ
・【本質②】「近くのもの」を「遠くのもの」にする──「あたりまえ」から「実はあたりまえじゃない」へ■第1部 「遠くのもの」を「近くのもの」にする――「理解不能」から「理解可能」へ
◎序章 「文化人類学」はここから始まった
あなたの周りにいる「理解不能な他者」
文化人類学とは何か──「変な人たち」を「人間」として理解する
「遠くのもの」を「近くのもの」にする
文化人類学が開発してきた「思考のレンズ」
◎1章 進化主義――「進化主義」から「遠くのもの」を「近くのもの」にする
文化人類学が誕生した時代
「アームチェア・アンソロポロジスト」の登場
モルガンが描いた「野蛮→未開→文明」の図式
社会構造もまた「進化」する
「彼らは私たちの過去の姿を保存している」
◎2章 文化相対主義――「文化相対主義」から「遠くのもの」を「近くのもの」にする
進化主義へのアンチテーゼから生まれた
なぜボアズは進化主義に反対したのか
ポトラッチ─財産を破壊することの「合理性」
西洋の価値観では「狂気」に見える
◎3章 機能主義――「機能主義」から「遠くのもの」を「近くのもの」にする
「書斎」から「現場」へ──革命の始まり
「参与観察」という方法
「遅れた野蛮人」ではなかった
「クラ」という謎の儀礼
マリノフスキが見つけた「機能」
◎4章 構造主義――「構造主義」から「遠くのもの」を「近くのもの」にする
「 違い」の奥にある「同じ」を探す
言語学からの着想──「構造」という発見
「二項対立」──人間の思考の基本パターン
神話の分析──表面は違っても、深層は同じ
トーテミズム──「自然」を使って「社会」を考える
◎5章 現代の文化人類学――「現代の文化人類学」から「遠くのもの」を「近くのもの」にする
構造主義の後に来たもの
『文化を書く』──文化人類学の自己批判
「代表性の危機」を乗り越えて
クリフォード・ギアツと「解釈人類学」■第2部 「近くのもの」を「遠くのもの」にする――「あたりまえ」から「実はあたりまえじゃない」へ
◎序章 従来の文化人類学から発展した「もう一つの役割」
第1部のおさらい――「知らない人」を理解する学問
第2部はベクトルを180度反転させる
「水の中にいる魚は、水の存在に気づかない」
「他者を知ること」で「自分が見えてくる」という副産物
デザインファームIDEO──「観察」から生まれるイノベーション
◎1章 集団・家族――そもそも「集団・家族」とは何か?
なぜ文化人類学は「家族」を研究するのか
「サザエさん」的家族は普遍ではない
「お父さん」は誰か?――母系社会の衝撃
結婚の形もさまざま
現代日本の家族を文化人類学的に観察する
◎2章 労働――そもそも「労働」とは何か?
「労働」という概念は当たり前ではなかった
「時間で管理される労働」が生まれたワケ
「働けない人」が生まれるメカニズム
現代の「ビッグマン」であれ
◎3章 贈与―そもそも「贈与」とは何か?
なぜ「プレゼント」ではお金を請求しないのか
「ハウ」――贈り物に宿る霊
「競い合う贈与」――ポトラッチの衝撃
◎第4章 儀礼・呪術―そもそも「儀礼・呪術」とは何か?
「儀礼」「呪術」という言葉への違和感
バンジージャンプも「儀礼」だった
会社にも「儀礼」がある
◎第5章 科学 「合理的」という幻想を超えて
「科学」を文化人類学で扱うとはどういうことか
ラボラトリースタディーズの誕生― 科学者を「調査」する
インテルとジュネヴィーブ・ベル■エピローグ 方法論としての文化人類学