山口真一研究員による、幸福度とモバイルゲームプレイの関係を分析した論文です。様々なものを幸福度指標として分析調査を行いました。
- モバイルゲームプレイはポジティブな感情、ネガティブな感情のいずれとも有意に正の相関がある。
- 毎日2時間以内のモバイルゲームのプレイは、全くプレイしない場合に比べて、人生に対する満足度が有意に高くなる。
- 「つながりと感謝」はどのようなプレイ時間でも、「独立とマイペース」は1日1.5時間以内のプレイの場合、全くプレイしない場合に比べて幸福度が有意に高くなる。一方、「自己実現と成長」と「前向きと楽観」は、毎日2時間以上プレイすると全くプレイしない場合に比べて幸福度が低下する。
- モバイルゲームのプレイは、「悪影響がある」「良いものだ」という二極ではなく、適切なプレイ時間があることが示された。1日1.5時間までモバイルゲームをすることで、幸福度や生活満足度が向上することが示唆された。ゲームは娯楽として消費されるだけでなく、人々の幸福に貢献するものである。
Summary
論文タイトル | The relationship between playing video games on mobile devices and well-being in a sample of Japanese adolescents and adults |
著者 | 山口真一 |
掲載先 | SAGE Open Medicine(SAGE) |
Link | https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/20503121221147842 | 公開年月日 | 2023/01/11 |