2019.08.01

GLOCOM Monthly Topics ~August,2019

日頃より大変お世話になっております。国際大学GLOCOMです。お盆が過ぎて残暑が厳しい季節になりました。とはいえ、暑さの中にも夕方は風が涼しくなったり日が短くなってきたりと、季節の移り変わりを感じます。

今月も「GLOCOM Monthly Topics」で、研究成果や活動をご紹介いたします。
気になるトピックがございましたらぜひともお声がけください。

▼<今月のTopics> —————▼——————————–▼
◆Pick up
【連載】櫻井美穂子研究員「レジリエントな社会って何?」最終回(リスク対策.com)
【メディア情報】
・山口真一研究員の口コミ投稿のデータ分析、オンラインゲーム産業に関わる研究成果
・庄司昌彦研究員のMyData Japan 2019の講演記事(logmi Biz)
【委員就任】山口真一研究員が情報通信学会、ABCSS2019の委員に就任
【開催報告&資料公開】
・国際大学GLOCOMシンポジウム「日本流データ利活用の未来」
・公開コロキウム「令和元年版情報通信白書読書会」
・マイデータ・マイライフ ワークショップ
【研究ワークショップ】2019年7月度プログラム「日本におけるスマートシティの展望と社会実装への課題」
&プログラムご紹介・次回開催のご案内

 

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■ Pick up ― 最近の主な活動 ■
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【連載】櫻井美穂子研究員「レジリエントな社会って何?」最終回(リスク対策.com)

連載「レジリエントな社会って何?」では、東日本大震災で被災した3自治体の事例から、日常の業務で培われる知識・システムへの「慣れ」や、災害時に機転の利いた「創造的な対応」が生まれるような、平時からの環境づくりを提唱してきました。
最終回となる第9回の記事では「災害対応エコシステム」設計のために重要な4つの対応策をまとめ、連載の議論を総括します。

連載「レジリエントな社会って何?」(全文閲覧にはリスク対策.comへ要無料会員登録)
https://www.risktaisaku.com/category/resilient/

最終回 事例からの示唆と創造的対応への道まとめ これから目指すべき「災害対応エコシステム」
https://www.risktaisaku.com/articles/-/18721

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【メディア情報】山口真一研究員の口コミ投稿のデータ分析、オンラインゲーム産業に関わる研究成果

◆取材記事・成果引用
・『情報通信白書 令和元年版』第1章第1節(総務省、7月9日)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/pdf/n1100000.pdf (PDF)

・「著名人の政治的発信多く=SNS「炎上」ケースも【19参院選】」(時事通信、2019年7月20日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019072000127&g=pol

◆寄稿
・『オンラインゲーム市場調査レポート2019』総括(一般社団法人日本オンラインゲーム協会、7月10日)

◆学術論文
・論文「データ分析が示す日本農業の未来―IT化促進施策と人手不足解消策の提案―」(情報化研究、7月20日)

・論文「(虚偽の)口コミ投稿行動と人々の属性・動機との関係の実証分析」(情報通信学会誌、7月25日)
https://doi.org/10.11430/jsicr.37.1_37

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【メディア情報】庄司昌彦研究員のMyData Japan 2019の講演記事(logmi Biz)

5月15日に開催されたMyData Japan 2019での庄司昌彦研究員の講演記事がlogmi Bizに掲載されました。

2016年に参加したフィンランドでのMyData カンファレンスで得た着想をもとにしてMyData Japan開催に至る経緯を説明し、ドラえもんの社会実装を事例としたデータ活用に関する「スマートな同意取得の問題」や、「AIは誰のエージェントとして働くのか」という議論などの具体例を交えながら、MyDataの理想的なあり方をわかりやすく解説しています。

・「MyData思想は「デジタルな人権の強化を目指すもの」 MyData Japan設立に先駆け、理事候補が講演」(logmi Biz、7月25日)
https://logmi.jp/business/articles/321295

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【委員就任】山口真一研究員が情報通信学会、ABCSS2019の委員に就任

◆公益財団法人情報通信学会 編集委員(2019年7月~)
山口真一研究員が、情報通信学会の編集委員に就任しました。
1983年に設立された情報通信学会は、研究発表大会や国際フォーラム、学会誌『情報通信学会誌』の発行などを通じて、情報およびコミュニケーションに関する総合的・学際的な研究や政策提言を行っています。

◆The 4th International Workshop on Application of Big Data for Computational Social Science(ABCSS2019 @ WI2019), IEEE/WIC/ACM International Conference of Web Intelligence 2019 program committee member(2019年7月~)
ABCSS2019は、10月14日にギリシア・テッサロニキで開催予定のカンファレンスWeb Intelligence 2019(WI2019)のプログラムとして実施されるワークショップです。
山口真一研究員はこのワークショップのプログラムコミッティメンバーに就任しました。

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【開催報告&資料公開】国際大学GLOCOMシンポジウム「日本流データ利活用の未来」(7月29日)

日時:2019年7月29日(月)14:00~17:30
会場:イイノカンファレンスセンター RoomA
主催:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
後援:Innovation Nippon

Session 1「人々にとって最良なデータ利活用とは何か」では、まず基調講演で山口真一研究員がデータ利活用に対する人々の評価の実証分析結果を報告し、データ利活用への評価は年齢によって大きな違いがあることを示した上で3つの政策的含意を述べました。それを受けたパネルディスカッションでは、データ利活用について消費者の主体的な選択が必要であり、そのためのリテラシー教育や研修など学びの機会の重要性が指摘されました。

Session 2「日本流データ活用・流通戦略のシナリオ」では、2つの特別講演が行われ、経済産業省の渡邊昇治大臣官房審議官から日本のプラットフォーム戦略について、Japan Digital Design株式会社 CTOの楠正憲GLOCOM客員研究員からはプライバシーやデータ分析の変遷と日本のIT人財の課題についてお話を伺いました。続いて行われたパネルディスカッションでは、日本流データ利活用戦略として力を入れるべき分野やビジネスモデルの在り方を議論しました。

※講演資料はこちらで公開しています

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【開催報告&資料公開】公開コロキウム「令和元年版情報通信白書読書会」(8月2日)

日時:2019年8月2日(金)15:00~17:00
会場:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター

毎夏恒例となっているGLOCOMの情報通信白書読書会に、今年は総務省情報流通行政局情報通信経済室の富岡秀夫・前室長を招いてご講演いただきました。
今年の情報通信白書は「進化するデジタル経済とその先にあるSociety5.0」が特集テーマです。講演では、インターネットの発展・普及に伴うメディア環境の変化の分析や、企業でICT化が進まなかった背景、デジタル・プラットフォーマーの活動の捉え方や規制に関する国際的議論など、「デジタル経済」についての実態と理論面を述べた第1・2章のポイントが重点的に解説されました。

情報通信白書アドバイザリーボードのメンバーでもある庄司昌彦研究員をコメンテータに加えたディスカッションでは、参加者からも多くの意見や質問が積極的に挙がり、働き方改革やAI、ICT導入に関する総務省の役割などの話題も交えての盛んな議論となりました。

※講演資料はこちらで公開しています

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【開催報告】マイデータ・マイライフ ワークショップ(8月6・9日)

日時:2019年8月6日(火)17:00~19:00
2019年8月9日(金)17:00~19:00
*各回とも同内容

会場:HAB-YU Platform(港区六本木1丁目4−5 3F アークヒルズサウスタワー)
主催:「マイデータ・マイライフ活動」発起人 富士通株式会社・株式会社電通
協力:国際大学GLOCOM
https://mydata-mylife.peatix.com/

本ワークショップは、情報銀行や信用スコア、GDPRといったビジネストレンドや制度に企業がどう対応するかという観点ではなく、<パーソナルデータを持ち運ぶ>生活スタイルが実現した時に「個人」はどのような体験やサービスを求めるかという、個人起点のテーマ設定で行われました。講演とワークショップの進行は庄司昌彦研究員が務めました。
参加者はまず、大手プラットフォームのカレンダーアプリから個人のスケジュールデータを取り出し、本イベント独自の実験用アプリに取り込んで活用する体験をしました。その経験を踏まえて、さまざまなペルソナがそれぞれどんな生活スタイルを望み、その実現のためにどのようなアプリ・サービスからデータを取り出し組み合わせていくとよいかを考え、活発に議論しました。

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【研究ワークショップ】

●開催報告
2019年7月度プログラム「日本におけるスマートシティの展望と社会実装への課題」
2019年7月26日(金)16:00-18:00
講演: 南雲岳彦(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 常務執行役員 企画管理部門副部門長 兼 調査本部副本部長/GLOCOM上席客員研究員)

日本そして世界の都市でスマートシティ導入に向けた動きが加速しています。講師にお迎えした一般社団法人スマートシティ・インスティテュートの理事でもある南雲氏には、現在、導入が検討されているスーパーシティを含め、日本のスマートシティのあるべき姿を展望し、その実装に向けた課題についてお話いただきました。ポイントとして挙げられたのは、①スマートシティの目的・基本コンセプト、②スマートシティのアーキテクチャ、③方法論・マインドセットの3点です。
後半は、スマートシティの本来の目的やマインドセットを改めて自分事として認識すべく、「私が重要視する価値=Well-Being(しあわせ実感)とはどのようなものか?」を問いに、ディスカッションを行いました。

●夏期テーマと次回以降のワークショップのご案内
2019Summer:スマートシティの本質を捉えなおす
今後、本格的な社会実装が期待される「スマートシティ」について、改めてその目的を捉えなおしながら、実現へのプロセスを明確化することにチャレンジしていきます。

◇「MyDataモデルから考えるスマートシティが個人にもたらす価値とは何か」
2019年8月23日(金)16:00-18:00(本日開催)
講演: 庄司昌彦(武蔵大学社会学部教授/GLOCOM 主幹研究員)

◇「スマートシティを促進する多業種連携と地域エコシステムのつくりかた」
2019年9月19日(木)16:00~18:00
講演:櫻井美穂子(GLOCOM 主任研究員/准教授)

※研究ワークショップは体験参加も受付中です。
プログラムの詳細・体験参加をご希望の方は、 info_pf[at]glocom.ac.jp までお問い合わせください。

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今月もMonthly Topicsをご覧いただきありがとうございました。まだまだ暑い日が続きますがどうぞご自愛ください。引き続きよろしくお願いいたします。

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国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
i-プラットフォーム 担当:武田・安藤
〒106-0032
東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2F
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Email: g-pub[at]glocom.ac.jp
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(2019年8月23日配信)

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