2024.07.30

GLOCOM Monthly Topics ~June & July, 2024

国際大学GLOCOMです。
今回のMonthly Topicsは6月・7月の合併号として、GLOCOMの活動や研究成果をご紹介いたします。
気になるトピックがございましたらぜひご覧ください。

▼<今月のTopics>—–▼————————–▼

◆Pick up
【成果物公開】総務省「我が国における青少年のインターネット利用に係る調査」
【開催報告&資料公開】シンポジウム「責任ある生成AIのガバナンス・デザインと産学の役割」
【動画公開】GLOCOM六本木会議オンライン#80
【受賞】伊藤将人研究員が日本地域政策学会 学術賞 奨励賞を受賞
【メディア情報】
 ・豊福晋平研究員・小林奈穂研究員の研究成果(こどもとIT)
 ・山口真一研究員のネット言論、ネットリテラシーに関する研究成果(NHK、日本テレビなど)
 ・伊藤将人研究員の地域移住に関する研究成果(KAYAKURA、信濃毎日新聞など)
 ・大川内直子研究員の研究成果(NHK BSデジタル、日経BOOKPLUSなど)

◆今後の開催イベント
・GLOCOM六本木会議オンライン#82 NTT版LLM tsuzumiについて(8月5日)
・産学連携アイデア会議2024 ~地域課題解決をテーマに、大学と企業がつながる!~(8月9日新潟会場、8月28日燕三条会場)

◆夏季休業のお知らせ

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■ Pick up ― 最近の主な活動 ■
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【成果物公開】総務省「我が国における青少年のインターネット利用に係る調査」

本調査では、GIGA端末整備など昨今のインターネット利用環境の変化を踏まえた青少年のインターネット利用環境における諸課題とその対応状況について、青少年による情報発信の機会の多様化にも着目した実態調査を行い、9つの政策的含意をまとめました。また、低年齢層のこども(未就学児~小学校低学年)を持つ保護者向けの啓発コンテンツを制作しました。

調査報告書の概要版および要旨は下記ページにて公開しています。
https://www.glocom.ac.jp/activities/project/9700

・成果物 ショート動画「【お子さまのスマホに】していますか?ペアレンタルコントロール」
https://www.youtube.com/watch?v=O_Y84qInjuk

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【開催報告&資料公開】シンポジウム「責任ある生成AIのガバナンス・デザインと産学の役割」

開催日時:2024年6月26日(水)
会場 :都市センターホテル 5Fオリオン
主催 :国際大学GLOCOM
協賛 :日本マイクロソフト株式会社
登壇者(論点提起)・パネリスト:
 生貝直人(一橋大学大学院法学研究科ビジネスロー専攻教授)
 工藤郁子(大阪大学社会技術共創研究センター 特任准教授)
 渡邊昇治(内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局統括官)
 Marcus Bartley Johns(マイクロソフト公共政策担当アジア地域シニアディレクター)
司会進行・モデレーター:
 渡辺智暁(GLOCOM主幹研究員)

国際的に大きな出来事が続き、国内でも法制化の議論が起きている生成AIのガバナンスをテーマとして、GLOCOM主催、日本マイクロソフト株式会社協賛により6月26日に都市センターホテルにて開催しました。
産官学の第一線で活躍する登壇者4名による論点提起の発表の後、渡辺智暁研究員をモデレーターにディスカッションを行いました。生成AIに関する課題として、法規制によるイノベーション阻害効果の扱い、市民セクターの政策プロセスへの参加、バイオセキュリティ対策や中小規模のAIに対する規制、国際的なガバナンスの議論における日本の役割などが挙げられ、一つ一つに対して登壇者から意見が述べられ丁寧な議論が行われました。
参加者からの質疑応答では、AIリテラシー教育と人材育成などに関して質問が挙がり、企業がすぐにできる対応として、AIに知識を持つ民間企業が講習会やアイデアソンなどの勉強の場を設けることや、規制やルール作りにおいて、産官学民の中でも意見が反映されづらい民に対して積極的に意見を聞きにいくことが重要だと述べられました。シンポジウム終了後はフリーディスカッションを行い、登壇者と参加者の交流の場となりました。

当日の資料、関連メディア情報はイベントページでご案内しています。
https://www.glocom.ac.jp/events/information/9616
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【動画公開】GLOCOM六本木会議オンライン

#80「生成AI時代の世界のAI規制・ガバナンス政策動向」(7月5日開催)
・アーカイブ動画 https://youtu.be/ompHdpa28oI?si=ZghPQUIgRtUIFkbd

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【受賞】伊藤将人研究員が日本地域政策学会 学術賞 奨励賞を受賞

このたび、伊藤将人研究員の論文が、日本地域政策学会 学術賞 奨励賞を受賞しました。

日本地域政策学会 2024年度学術賞 奨励賞受賞
受賞者 :伊藤将人(国際大学GLOCOM 研究員/講師)
受賞論文:第31号 研究ノート「なぜ団塊世代の地方移住は積極的に促進されたのか ─国の研究会報告書における移住促進言説の正当化/正統化戦略に着目して─」
掲載誌 :『日本地域政策研究』第31号 P.40-49(日本地域政策学会編、2023年9月)
https://ncs-gakkai.jp/kikanshi/nihonchiikiseisakukennkyu_31/

本論文では、2000年代後半に生じた国による団塊世代の地方移住促進事例を対象に、いかなる論理と戦略によって地方移住が政策的に推進されたのかを研究しました。社会学と政策学における言説分析の知見を援用して分析した結果、社会的には人口減少社会が到来し、政治的には地域間格差の是正や地域活性化、暮らしの複線化が目指された中で、団塊世代の移住促進は様々な課題の解決手段となることを期待され、政治的に正当化/正統化されることで推進拡大へと至ったことが明らかになりました。
この結果は、現代において地方移住を政策的に推進することの是非や、移住促進の社会的・政策的位置づけ、関連する統計等の問題性を論じる際に有意義なものです。

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【メディア情報】豊福晋平研究員・小林奈穂研究員の研究成果

・こどもとITなど「”マイクロソフト、授業で使える中高生向け生成AIの無料教材を公開 教師用ガイド・授業スライド・ツール利用に関する同意書もセットで」(6月5日)
https://edu.watch.impress.co.jp/docs/news/1597016.html

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【メディア情報】山口真一研究員のネット言論、ネットリテラシーに関する研究成果

●寄稿
・朝日新聞「(山口真一のメディア私評)記者への攻撃加速 自由な報道守る、SNS対策三つ」(6月14日)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15958236.html

・日経デジタルガバナンス「偽情報問題の論点 国際大学准教授 山口真一」(6月3・4日)
(上)「5割の人が「真実」と誤認 アテンション・エコノミーの罠」
https://www.nikkei.com/prime/digital-governance/article/DGXZQOUC136D60T10C24A5000000
(下)「”インプレゾンビの跋扈を許すな 偽情報、7つの対処法」
https://www.nikkei.com/prime/digital-governance/article/DGXZQOUC136DP0T10C24A5000000

●出演
・日本テレビ news zero キキコミ「#214 異例の都知事選…フェイクも」(7月8日)
https://www.ntv.co.jp/zero/kikikomi/articles/bfpgaksgltfez7jl.html

・NHK 視点・論点「世界で拡大するフェイク情報問題」(7月3日)
https://www.nhk.jp/p/ts/Y5P47Z7YVW/episode/te/WP98MXNJ41/

・NHK サタデーウォッチ9 デジボリ その投稿は大丈夫? アスリートへの「ひぼう中傷」(6月1日)
・日本テレビ 真相報道バンキシャ!「「性加害」問題 謝罪動画から1年 深刻 激しい誹謗中傷…当事者は」(5月12日)

●インタビュー記事掲載
・毎日新聞 15歳のニュース「あふれるフェイク どう対応? 誰でもだまされる 「拡散前にファクトチェックを」」(7月13日)
https://mainichi.jp/maisho15/articles/20240713/dbg/048/040/009000c

・newsHACK(Yahoo!ニュース)「偽・誤情報は「何」を壊すのか――山口真一・国際大GLOCOM准教授に聞く」(6月28日)
https://news.yahoo.co.jp/newshack/media_watch/fakenewsapproach20240628.html

・PR Yearbook2024(日本パブリックリレーションズ協会)「フェイク情報が日常になるなか、「愛される」ということがますますキーになってくる 国際大学 グローバル・コミュニケーション・センター 准教授 山口真一」
・Japan SPOTLIGHT(国際経済交流財団)「Towards a Balanced AI Strategy That Achieves High Productivity, Creativity & a Just Society」

●講演(アーカイブ動画)
・国際大学 第15回IUJむすびばカレッジ -Season2-「蔓延するフェイク情報の実態と私たちができる対策」
https://www.youtube.com/watch?v=5tarBuw_uV8

●取材協力・コメント掲載
・NIBEN Frontier「講演録 炎上マネジメントに関する研修」
https://niben.jp/niben/books/frontier/backnumber/202406/

・読売新聞「逃げるなと他候補追跡、ライブ配信し「再生数が半端じゃない」…過激動画は票より「悪目立ち」狙い」(6月11日)
https://www.yomiuri.co.jp/election/20240610-OYT1T50233/

・ニッポン消費者新聞 「消費者月間シンポジウム デジタル時代の消費者力を議論 山口真一」(6月5日)
https://www.jc-press.com/?p=10704

・自治体通信オンライン(提供ByteDance / TikTok Japan)「誹謗中傷に対していかに立ち向かうべきか 「個々の創造性」を大事にしつつ、他者に配慮できる仕組みが必要」(6月4日)
https://www.jt-tsushin.jp/articles/service/jtsp-bytedance_02

・NHK NEWS WEB 「それって応援?中傷?アスリートへのSNSひぼう中傷やまず」(6月1日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240601/k10014464181000.html

・共同通信から「極端な主張でゆがむ世論 国際大准教授・山口真一氏 30年前の予測と違う現象 「さまよう民主主義」(6)ネット社会と政治」(6月26日)
・月刊THEMIS(テーミス)「悪質「インフルエンサー」に騙されるな」
・地上(JAグループ)特集「なぜ、人は誤った情報を信じるのか?」

・山口真一研究員がアドバイザーを務めるクリエイターエコノミー協会の記者発表が2024年5月22日に行われ、各メディアにて報道されました
https://www.glocom.ac.jp/activities/member/9670

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【メディア情報】伊藤将人研究員の地域移住に関する研究成果

・寄稿:KAYAKURA「寄稿:「移動格差(モビリティ・ギャップ)とは何か?社会学者がわかりやすく解説」(6月26日)
https://kayakura.me/mobility-gap/

・対談掲載:株式会社鳶高橋 「cross-東京文創- 社会学×建築の融合」(5月20日)
https://tobitaka.tokyo/blog/cross_tokyobunso/

・取材協力記事:信濃毎日新聞「塩尻市「えんてらす」開設5周年 地域づくりを共に考える 記念講演や意見交換」(7月1日)
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024070100264

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【メディア情報】庄司昌彦研究員のデジタル政策に関する研究成果

・デジタル政策の論点2024「対談 デジタル技術と社会変革デジタル技術は社会をどう変えるのか」(デジタル政策フォーラム)
https://www.digitalpolicyforum.jp/dpi2024_2/

・グラビスグループ「事例・対談でわかる社会問題の解決アプローチ 武蔵大学社会学部メディア社会学科 庄司教授対談」
【前編】情報社会の幸福論 ~情報社会と地域コミュニティ~
https://www.glavis-hd.com/case/000430/
【後編】情報社会の幸福論 ~自治体標準化第2ラウンド、理想的な情報社会とは~
https://www.glavis-hd.com/case/000433/

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【メディア情報】大川内直子研究員の研究成果

・出演:NHK BSデジタル(2K)「ヒューマンエイジ特別編」(6月2日放送)
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/26X685NG38/#article

・JST 博士Compass「社会での経験は、研究にとってもいいフィードバックになる」(6月30日)
https://jrecin.jst.go.jp/html/compass/contents/c50.html

●インタビュー記事
・日経BOOLPLUS「会社は「部族」? 文化人類学をビジネスに生かす」(7月1日)
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/062400386/062400001/

・日経BOOLPLUS「なぜ、九州では冬に「キットカット」が売れるのか」(7月8日)
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/062400386/062400002/

・日経BOOLPLUS「『万物の黎明』 単線的な人類史観を覆す大著」(7月12日)
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/062400386/062400003/

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■ 今後のイベント開催のご案内 ■
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◆GLOCOM六本木会議オンライン

#82「NTT版LLM tsuzumiについて」
開催日時:2024年8月5日(月)18:00~19:00
開催形式:Zoomウェビナー
登壇者(敬称略):
 日高浩太(NTT人間情報研究所 所長)
 前川徹(東京通信大学 情報マネジメント学部 教授/国際大学GLOCOM主幹研究員)

詳細・お申込みは下記イベントページをご覧ください。
https://roppongi-kaigi.org/event/2892/

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◆産学連携アイデア会議2024 ~地域課題解決をテーマに、大学と企業がつながる!~

GLOCOMでは国際大学の所在地である新潟県の産学連携促進事業においてアドバイザー業務を担当しています。
今年度は地域課題解決のアイデア検討を通じた企業と大学のつながり作りを目指し、「まちづくり」や「ワークスタイル」をテーマとするワークショップシリーズを開催します。ぜひご参加ください。

◇第1回 新潟会場 テーマ「持続可能なコミュニティづくり」
日時:2024年8月9日(金)13:00~16:00(※12:45開場)
会場:Sea Point NIIGATA MOYORe ホール(新潟市中央区花園1 丁目1-21 CoCoLo南館 1F)

◇ 第2回 燕三条会場 テーマ「2050年の燕三条ワークスタイル」
日時:2024年8月28日(水)13:00~16:00(※12:45開場)
会場:三条市立大学 S319 講義室(新潟県三条市上須頃5002-5)

詳細・お申込みは下記イベントページをご覧ください。
https://www.glocom.ac.jp/events/information/9687

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■ お知らせ ■
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◆夏季休業のお知らせ
GLOCOMオフィスは下記の期間を夏季一斉休業とさせていただきます。

夏季休業期間:2023年8月12日(月)~8月16日(金)
※8月19日(月)より、平日11:00-15:00の時間帯でオフィス運営を再開する予定です。

ご不便をおかけし申し訳ございませんが、ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。

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GLOCOM Monthly Topicsをご覧くださりありがとうございました。
猛烈な暑さが続きますが、お体に気を付けてよい夏をお過ごしください。

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国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
i-プラットフォーム 担当:武田

※GLOCOMでは所員の在宅勤務・時差勤務を実施しています(オフィスは平日11:00-15:00運営)。
 お問い合わせの際はお問い合わせフォーム、または各担当者のE-mailへご連絡ください。
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