専任・併任研究員
主幹研究員(併任)
修士(社会学)
■研究分野
人間中心の情報システム研究、情報産業と同政策の歴史研究、北欧のデジタル化とイノベーションシステム
多くのテクノロジーが短・中期的に社会から消えていくのに対し、長期間にわたって社会に広く深く浸透し経済社会の構造を大きく変えていく「GPT(General Purpose Technology)」とよばれる技術があります。代表的なGPTとして、16世紀の印刷技術、18世紀の蒸気機関、19世紀の電気や鉄道、そして20世紀の自動車、コンピュータやインターネットに代表される情報通信技術(ICT)があげられます。
21世紀に入るとICTはさらに進化し、IoT・AI・5Gの普及が始まり、産業構造や人びとの仕事にますます大きなインパクトをもたらすようになりました。このような時代を生きる私たちにとってとりわけ重要であるのは、人間性への洞察を深め、多様な人びとの生きがいに資する「人間中心の情報システム(HIS: human-oriented information systems)」をつくることだと考えています。そのような視点から、日本のデジタル化の歴史を踏まえて、同時に先進デジタル社会の北欧諸国をベンチマーク対象としつつ、HISに関する研究を行っています。
ビジネス系IT雑誌の編集記者として働いた後、大学院で情報テクノロジーと社会進化について学びました。2003年から国際大学GLOCOMで研究活動に従事しています。現在、情報システム学会会長/代表理事、日本医療研究開発機構「認知症対応型AI・IoTシステム研究推進事業」プログラムオフィサー、情報社会デザイン協会監事、科学技術振興機構社会技術研究開発センター「人と情報のエコシステム」領域アドバイザー、公益財団法人自動車情報利活用協会評議員としても活動しています。
1979年3月:千葉大学理学部物理学科卒業
1997年3月:東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会情報学専門分野修士課程修了
1997年4月:同博士課程に進学
2002年3月:同博士課程満期退学
1982年~2003年:ビジネス系コンピュータ雑誌の取材・執筆活動。「COMPUTERWORLD」記者、「月刊コンピュートピア」編集長など。
2003年~現在:国際大学GLOCOM研究員
2005年~2020年:国士舘大学政経学部非常勤講師「国際情報論」「情報政策論」
2007年~現在:中央大学理工学部兼任講師「情報通信産業論/情報ビジネス論」
2018年~2019年:早稲田大学文化構想学部非常勤講師
担当プロジェクト・研究実績
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