2017.01.12

Innovation Nippon : Innovator’s Voice! 【北海道 公立はこだて未来大学】IT漁業による地方創生~漁業者や地元中小企業とともに「仕事に溶け込む」ものを作る~

Innovation Nipponでは、さまざまな分野でICTを活用したイノベーションを推進する方々を取材し、イノベーションの現場からの声をお伝えしています。

各事例は、内容もさることながら、地域にとってICTが持つより一般的な可能性を見てとることもできます。ICTを活用して多様な人や組織をつなぐことで域内の資源を有効に活用し、さらには域外からの受注につなげ、ひいては地域の暮らしや経済を向上させるという活動は、ここでご紹介する地域や業界を超えて様々な地域で、様々な業界を起点に、実現できるものでしょう。今回ご紹介した事例が、ICTの持つ可能性を活かした地域づくりのさらなる創発への一助となることを願っています。

和田 雅昭氏

公立はこだて未来大学システム情報科学部教授

「IT漁業による地方創生」は、漁業者が海の状態を常に把握し、変化があれば即時に対応していくために、養殖業にとって最も重要なデータである水温を計測し漁業者にリアルタイムで提供することから始まりました。現在は、水温だけではなく海流などさまざまな海洋環境の可視化や、ナマコの分布状況など水産資源量の可視化にも対象を広げています。そして、勘と経験による競争的な漁業に、情報と資源の共有による協調的な漁業を加えることで、持続可能性を高めることに貢献しています。近年は、海洋観測ブイのデータ形式や仕様をすべてオープンにするなど、地元IT企業と連携し、各地のIT漁業で活用できるようにすることで、地方創生につなげることも目指しています。
※地域情報化大賞2015 大賞/総務大臣賞 受賞事例

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Innovation Nipponは、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM) が、グーグル合同会社のサポートを受けて2013年に立ち上げた研究プロジェクトです。情報通信技術(IT)を通じて日本におけるイノベーションを促進することを目的とし、法制度や、産業振興・規制緩和等の政策、ビジネス慣行などに関する産学連携の実証的なプロジェクトを行い、関係機関の政策企画・判断に役立ていただくための提言などを行っています。

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