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参加者が衣装のまま街中を自由に歩き回ってコスプレを楽しむイベント(本論文内では「街コス」と称する)について、コンテンツツーリズムの側面から検討を行った。そのための事例として、2016年5月に埼玉県宮代町で開催された「ラブコスみやしろ2016」(「ラブコス」と略す)を取り上げた。本論文では、街コスの特殊性を確認した上で、先行研究の検討を通じて①「街コスはどのような観点からコンテンツツーリズムとして捉えることができるのか」②「街コスはどのような性質を持ったコスプレの場であるのか」という2つのリサーチクエスチョンを導出し、これらの問いを明らかにするためにラブコス内で撮影された写真や、参加者へのアンケート調査の結果について分析および考察を行った。
その結果、第一の問いに関しては〈物語性〉と〈感情的繋がり〉という2つの観点からコンテンツツーリズムとして捉えることが可能であること、第二の問いに関しては、これまでのコスプレを目的としたイベントとは異なり、街中や店舗内でコスプレ撮影やコスプレしたまま飲食ができる点を求めて参加者が参加していることが明らかになった。
著者 | 菊地映輝、志塚昌紀 |
掲載先 | コンテンツツーリズム学会論文集Vol.4 |
リンク | - |
出版社・発行元 | コンテンツツーリズム学会 |
ページ数 | 24-34ページ |
執筆年月日 | 2017/03 |
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