2023.03.31

GLOCOM Monthly Topics ~February & March, 2023

国際大学GLOCOMです。
GLOCOM Monthly Topicsの配信を先月はお休みさせていただきましたので、今回は2月・3月合併号としてお届けいたします。
気になるトピックがございましたらぜひご覧ください。

▼<今月のTopics>—–▼————————–▼

◆Pick up
【受賞】櫻井美穂子・國領二郎『ソシオテクニカル経営』が電気通信普及財団賞 受賞論文(テレコム人文学・社会科学賞)を受賞
【開催報告】FuLL(Future Learning Lab)
 ・GLOCOM x Lenovoが考えるデジタル社会の学び ~これからの学びを支えるNext GIGAを展望する~
 ・FuLL 第1回オンライン研究会「社会参加のための著作権教育を考える」
【開催報告】GLOCOM研究ワークショップ2023 メタバースの多様性とポテンシャル#3
【動画公開】GLOCOM六本木会議オンライン#55、56、57
【レポート公開】読書会:國領二郎『サイバー文明論~持ち寄り経済圏のガバナンス~』
【メディア情報】
 ・山口真一研究員のネット言論、ネットリテラシーに関する研究成果(朝日新聞、Abema Timesなど)
 ・小林奈穂研究員が携わる対話とダイバーシティに関するプロジェクトの成果(大和ハウス工業)
 ・渡辺智暁研究員のメタバースに関する研究成果(北海道新聞)
 ・経済産業省「未来の教室 STEAMライブラリー」GLOCOM開発教材に関する記事
 ・庄司昌彦研究員の自治体DXに関する研究成果(NHK 三重NEWS WEBなど)
 ・砂田薫研究員のマイナンバー活用に関する研究成果(日本経済新聞など)
 ・林雅之 客員研究員の寄稿(ビジネス+IT)

◆今後の開催イベント
・六本木会議オンライン#58 5G/プライベート5Gがスマートシティに果たす役割-海外事例からの考察(4月5日)
・フェイクニュースと日本 ―私たちにできること・社会としてできること―(G7デジタル・技術大臣会合関連イベント、4月26日ハイブリッド形式)

▲————————————————-▲

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ Pick up ― 最近の主な活動 ■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【受賞】櫻井美穂子・國領二郎『ソシオテクニカル経営』が電気通信普及財団賞(テレコム人文学・社会科学賞)を受賞

2022年9月に出版された櫻井美穂子・國領二郎『ソシオテクニカル経営』が、第38回電気通信普及財団賞(テレコム人文学・社会科学賞)奨励賞を受賞しました。

・公益財団法人電気通信普及財団 プレスリリース(PDF)
https://www.taf.or.jp/files/2061/1639009500.pdf
—————————————————-

【開催報告】FuLL(Future Learning Lab)

◆GLOCOM x Lenovoが考えるデジタル社会の学び ~これからの学びを支えるNext GIGAを展望する~
 開催日時:2023年2月11日 (土)13:30-16:30
 開催形式:ハイブリッド形式(秋葉原UDXシアター/ Live配信)
 主催  :レノボ・ジャパン合同会社
 企画協力:国際大学GLOCOM/FuLL
https://lenovo.oatnd.com/lenovoed-giga-school-regi?src=Glocom

GIGAスクール構想のもと開始された学習用端末の運用が2年目を終えようとしているなか、これまでの歩みと変化、今後の課題を振り返るイベントが開催され、FuLLが企画協力しました。
豊福研究員によるオープニングトークでは、GIGA端末の利用状況の実態をデータで示し、続く2つのパネルディスカッションの論点を紹介しました。パネル1ではコロナ禍で急速に普及が進んだ学習用端末について、その推進状況には地域や学校・教員間の差があること、これからは保護者を含めた社会全体で学びの変革に取り組むべきだといった議論がなされました。パネル2では、子どもの貧困や不登校、あるいは高度な創造活動のための環境整備など、諸課題の解決とデジタル活用が指摘されました。

◆FuLL 第1回オンライン研究会「社会参加のための著作権教育を考える」
 日 時 :2023年3月9日(木) 19:00~21:00
 開催形式:招待登録制・オンライン形式(Zoomウェビナー)
 登壇者(敬称略): 芳賀 高洋(岐阜聖徳学園大学DX推進センター長)
 渡辺 智暁(GLOCOM 主幹研究員・教授)
 モデレータ: 豊福 晋平(GLOCOM 主幹研究員・准教授)

学校・教育および官公庁自治体の関係者らとFuLL会員企業を対象としたオンライン研究会をスタートしました。
第1回は、芳賀高洋氏からこれからの著作権教育で大切となる「視点」とデジタル・シティズンシップ(社会参加)としての著作権教育について、渡辺智暁研究員からデジタル・シティズンシップ教育と著作権の関連について、またデジタル時代の著作権のあり方や制度とのつきあい方などについて話題提供がなされました。
ディスカッションでは、参加者からの意見や実際に学校で起きている事例を交えながら、文化の発展のために著作権制度を批判的にとらえて考えること、答えが一概にはいえないことから児童・生徒だけでなく教員も一緒に参加し考える授業や研修が求められることなど、さまざまな議論がなされました。

※FuLLでは、個人会員・法人会員を随時募集中です。詳しくはこちらから「会員制度のご案内」をご覧ください。
https://www.glocom.ac.jp/activities/project/8411
お問い合わせ(FuLL事務局): full[at]glocom.ac.jp

—————————————————-

【開催報告】GLOCOM研究ワークショップ2023

◆ メタバースの多様性とポテンシャル「#3 ゲーム領域の現在から探るメタバースの未来」
 日 時 :2023年1月26日(木)16:00~18:00
 開催形式:Zoomミーティング
 講師(敬称略、五十音順):
  井上明人(立命館大学映像学部講師/GLOCOM客員研究員)
  三淵 啓自(デジタルハリウッド大学大学院 教授)
  三宅 陽一郎(日本デジタルゲーム学会 理事)
 企画・進行:渡辺智暁(GLOCOM 主幹研究員/教授)/小林奈穂(GLOCOM 主任研究員)

研究WSシリーズ「メタバースの多様性とポテンシャル」の最終となる第3回を開催しました。
井上明人氏からはMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)とメタバースの特徴を比較したうえで、それらは連続したものでありながら目指される典型性が異なることが指摘されました。三淵啓自氏からはオンライン経済圏としての「セカンドライフ」の最新状況を例にとりながら、現実と仮想空間が融合し全員がステークホルダーとなる「ギルドチェーンコミュニティー」の将来展望が述べられました。三谷陽一郎氏からはゲーム開発の視点からメタバースがデジタル世界と現実世界の中間に位置し、2000年代から現在にかけて多様化してきたことを踏まえつつ、将来は「集合知性のエージェント・アーキテクチャー」として機能していく展望が示されました。
その後のディスカッションでは、ゲーム分野の例からみた、メタバースの発展可能性や現状課題について参加者と共に議論し、デバイスや通信環境といったメタバース利用環境の体験向上に向けた技術開発の必要性が指摘されました。

※研究ワークショップは招待制となっており、参加対象の方にはメールにてご案内をお送りしております。
お問い合わせ: info_pf[at]glocom.ac.jp

—————————————————-

【動画公開】GLOCOM六本木会議オンライン

「#55 【提言書解説】デジタル社会を駆動する『個人データ保護法制』に向けて」
・アーカイブ動画 https://youtu.be/iViMZS2F-Ks

「#56 マイナンバーカードを活用したデジタルトラストへの期待」
・アーカイブ動画 https://youtu.be/hVpGDrX2A3Q

「#57 ChatGPTの不思議」
・アーカイブ動画 https://youtu.be/hbQ861ZqM-0

—————————————————-

【レポート公開】読書会:國領二郎『サイバー文明論~持ち寄り経済圏のガバナンス~』

開催日時:2022年12月20日(火)15:30~17:00
開催形式:zoomウェビナーにてオンライン開催
講 師 :國領二郎(慶應義塾大学総合政策学部 教授/国際大学GLOCOM上席客員研究員)
司 会 :渡辺智暁(国際大学GLOCOM主幹研究員・教授)

開催レポート https://www.glocom.ac.jp/events/report/8626
※アーカイブ動画あり

—————————————————

【メディア情報】山口真一研究員のネット言論、ネットリテラシーに関する研究成果

●寄稿
・プレジデント ウーマン「悪質コメントを野放しにしてはいけない」ヤフコメ”携帯番号登録必須化”の類を見ない効果とまだ残る問題(3月21日)https://president.jp/articles/-/67659

・朝日新聞「山口真一のメディア私評 SNSがあおる不安 加工された画像、自分と比べ劣等感」(3月10日)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15577329.html

・東京新聞 「 大図解「SNSと向き合う」」(2月24日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/232920

●インタビュー
・東京新聞「SNS発信、始めてみようと思うけど…女性へのネット中傷、実態や対策は?識者に聞いてみた」(3月22日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/237721

●取材協力・コメント掲載
・Abema Times、Yahoo!ニュース等「巨人文明タルタリア帝国」「“コオロギ食推し”は闇の政府の人口削減策」荒唐無稽な「陰謀論」が生まれる方程式と信じさせるカラクリとは(3月28日)
https://nordot.app/1013358408540274688

・産経新聞「食糧難対策で推奨の昆虫食、SNSになぜ蔓延「陰謀論」」(3月18日)
https://www.sankei.com/article/20230318-J5GYHFBTBRLP5A3BYDONCKXWA4/

・NHK文研ブログ「#449 シリーズ「深刻化するネット上の誹謗中傷・いま何が必要なのか」(3) ~いまマスメディアに期待される役割とは」(2月6日)
https://www.nhk.or.jp/bunken-blog/100/479284.html

・朝日新聞「「客テロ」動画のなぜ リスクより承認欲求、「謝罪では再発防げず」」(2月6日)
https://digital.asahi.com/articles/ASR255RKZR22PLFA006.html

・Abema Times、Yahoo!ニュース等「ホームレスYouTuber「酷すぎて涙が出てくる」 非難殺到の“コンビニ置き去り”嫌がらせ動画 拡散の悪循環をどう解消?」(1月27日)
https://times.abema.tv/articles/-/10065536

●出演
・ABEMA的ニュースショー「SNSでまん延する多様な「陰謀論」」(3月26日放送)
https://abema.tv/video/episode/89-76_s10_p222

・テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル フェイクニュースへの対策 拡散前に「検証の行動」を」(2月13日放送)
・ラジオJ-WAVE「START LINE」(2月10日放送)

●対談収録
・「〈特別対談〉山口真一×小島慶子……ネット世論は世論ではない」『いいね!ボタンを押す前に』(亜紀書房)
・関連記事:President Online「なぜSNSには「極端な人」ばかり集まるのか…「ネット世論」がまるで参考にならない根本原因 SNSは人類が初めて経験する言論空間」(3月4日)
https://president.jp/articles/-/66757?page=1

●監修コンテンツ
・学生向け「SNSリスク教育資料 ~SNS上の迷惑動画や誹謗中傷のリスクを紹介~」(日本リスクコミュニケーション協会)https://www.rcij.org/news/release/2348.html

—————————————————-

【メディア情報】小林奈穂研究員が携わる対話とダイバーシティに関するプロジェクトの成果(大和ハウス工業)

・大和ハウス工業「シリーズ 対話から始める 大和ハウスグループの ダイバーシティ&インクルージョン」
DIALOG7:多様性を認めると、不公平になる? これからの社員と組織の新たな関係に向けて
https://www.daiwahouse.co.jp/sustainable/social/employee/diversity/dialog/article07.html

—————————————————-

【メディア情報】渡辺智暁研究員のメタバースに関する研究成果

・北海道新聞「<デジタル発>メタバースって何? 道内企業の期待と記者が見た「壁」(北海道新聞)」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/789238

—————————————————-

【メディア情報】経済産業省「未来の教室 STEAMライブラリー」GLOCOM開発教材に関する記事

経済産業省「STEAMライブラリ」で公開している教材について、菊地映輝研究員、山形巧哉・客員研究員らが北海道森町森高校で授業を行った際の活動レポートが、Code for Japanのウェブサイトに掲載されました。

・「小さな町の高校でシビックテックデザイン演習を実施 〜Code for Japan × GLOCOM × 北海道森高校のコラボレーション〜」(3月14日)
https://www.code4japan.org/news/event-20221025-digitalcitizenship

※「STEAMライブラリー」ではデジタル・シティズンシップ実践事例など、動画が多数公開されています
https://www.steam-library.go.jp/content/132

—————————————————-

【メディア情報】庄司昌彦研究員の自治体DXに関する研究成果

・伊勢新聞「三重のデジタル化を推進 県フェロー就任向け4氏が抱負」(3月24日)
https://www.isenp.co.jp/2023/03/24/90440/

・NHK 三重NEWS WEB「県が「デジタル推進フェロー」新たに任命へ」(3月23日)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20230323/3070010142.html

・ログミーBiz「「DXをやろう」が現場に反対されるのはなぜ? 社会学者が指摘する、経営層と現場がすれ違う根本理由」https://logmi.jp/business/articles/328005

—————————————————-

【メディア情報】砂田薫研究員のマイナンバー活用に関する研究成果

・日本経済新聞「確定申告も一瞬で。 北欧、マイナンバー活用で先行」(2月21日)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68633100Q3A220C2EP0000/

・行政&情報システム2023年2月号「連載:人間中心の情報システム(9)人とIoTの連携で楽しくスマートな向上へ ~自動車部品の旭鉄工、生産性向上とCO2削減を達成一に~」
https://www.iais.or.jp/articles/articlesm/20230210/202302/

—————————————————-

【メディア情報】林雅之 客員研究員の寄稿

ビジネス+IT
・日米DXの残酷な差は「データ活用環境」にあり、何がどれほど違うのか?(3月27日)
https://www.sbbit.jp/article/cont1/108421

・DX先進国との格差は「顧客対応」にあり、何をどの程度取り組むべきか?(3月13日)
https://www.sbbit.jp/article/cont1/108311

・Web3.0研究会報告書とは? デジタル庁「肝入り組織」が目指す日本の姿(2月20日)
https://www.sbbit.jp/article/cont1/104817

・Web3.0事業環境整備の考え方」とは? 経産省謹製「指南書」の中身(2月14日)
https://www.sbbit.jp/article/cont1/102184

—————————————————-

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 今後のイベント開催のご案内 ■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆GLOCOM六本木会議オンライン#58 5G/プライベート5Gがスマートシティに果たす役割-海外事例からの考察

開催日時:2023年4月5日(水)18:00~19:00
開催形式:Zoomウェビナー
登壇者(敬称略):
 神野新(情報通信総合研究所 グローバル研究グループ 主席研究員)★ご講演
 前川徹(東京通信大学 情報マネジメント学部 教授/国際大学GLOCOM主幹研究員)

お申込み・詳細はこちらをご覧ください。
https://roppongi-kaigi.org/event/2783/

—————————————————-

◆フェイクニュースと日本 ―私たちにできること・社会としてできること―(G7デジタル・技術大臣会合関連イベント)

開催日時:2023年4月26日(水)15:00-18:00
会 場 :イイノカンファレンスホール(東京都千代田区内幸町2-1-1)
会場定員:200名(先着順)
形 式 :対面とYouTubeライブ配信のハイブリッド
参加費 :無料
主 催 :国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)
後 援 :グーグル合同会社、デジタル庁、総務省、経済産業省(申請中)
協 力 :スマートニュース株式会社、スローニュース株式会社、一般社団法人セーファーインターネット協会、一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)、Meta、ヤフー株式会社

お申込み・プログラムなど詳細はこちらをご覧ください。
※プログラム内容等は現在調整中であり、一部変更となる場合がございます。
https://www.glocom.ac.jp/events/information/8716

—————————————————-

GLOCOM Monthly Topicsをご覧くださりありがとうございました!

■***********************■***********************■
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
i-プラットフォーム 担当:武田

※GLOCOMでは所員の在宅勤務・時差勤務等を実施しています(平日11:00-15:00の時間帯でオフィス運営を行っています)。
 お問い合わせの際はお問い合わせフォーム、または各担当者のE-mailへご連絡ください。
https://www.glocom.ac.jp/contact

〒106-0032 東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2F
https://www.glocom.ac.jp/
Email: g-pub[at]glocom.ac.jp
■************************■***********************■

  • totop