Researcher

専任・併任研究員

董芸 とう けい

主任研究員
博士(美術)、修士(美術)、学士(工学)

■研究分野
市民参加型デザインプロセス、デザイン思考、建築・土木・都市計画、超学際的研究

2014年より、社会課題の解決を目指す産官学連携の大型研究開発プロジェクトに携わり、情報学・工学・医学・法学などの分野を横断した研究開発の企画・立案を手がけてきました。加えて、科学技術の社会実装に向けた事業コーディネート、自治体のビジョン戦略策定支援、施策の実施支援などにも幅広く取り組んできております。

大型プロジェクトでは、市民、企業、自治体、大学など多様なステークホルダーが関与するため、各業界・分野ごとの文化や慣習の違い、重層的な承認プロセスがコミュニケーションの複雑化を招くことが少なくありません。こうした課題を踏まえて、共創プロセスのデザインを行い、関係性の複雑なステークホルダーと協働しながらプロジェクトを円滑に推進することを強みとしています。

これまでに、自動運転を活用したMaaS、ヘルスケア、スマートシティ、指標づくりなど、多岐にわたる分野の開発・事業化に携わってきた経験を活かし、新しい技術の社会受容・社会実装を支援するとともに、産官学の多様なプレイヤーと協力しながら、より良い社会の実現に貢献していきたいです。

略歴

学部では地盤工学を専攻し、留学を機に美術・デザインの研究へと転向しました。帰国後は、市民が公共施設づくりやまちづくりに参画するプロセスのデザインについて研究を進めてきました。また、プロジェクトマネジメントの立場から、クリエイティブ・アドバイザーおよびリサーチ・アドミニストレーターとして、大型研究開発プロジェクトのマネジメントに携わるとともに、異分野の研究者が超学際的に議論できる場の構築に取り組んできました。社会実装に向けた事業コーディネートや指標づくりを通じ、多様な人々との対話を重ねながら、未来社会のあり方を探求し個別多様化が進む社会において最適解となる未来シナリオの構築を実践的に推進してまいります。

主要委員歴

  • 2020年4月〜2022年3月 幸田町スタートアップ研究所 政策アドバイザー

受賞歴

  • 2013年12月 TLF 革のデザインコンテスト「革コン 2013」デザイン制作部門最優秀賞
  • 2014年3月 2013年度愛知県立芸術大学 優秀学生賞
  • 2022年9月 第39回日本ロボット学会学術講演会優秀研究・技術賞

学歴

2008年3月 名古屋大学工学部社会環境工学科 学士号(工学)取得
2011年4月 ロンドン芸術大学 (UAL) Central Saint Martins College of Art and Design
      Art and Architectural Design Course 修了(美術)
2014年3月 愛知県立芸術大学大学院美術研究科 修士号(美術)取得
2020年3月 愛知県立芸術大学大学院美術研究科 博士号(美術)取得

経歴

2014年4月 名古屋大学リサーチ・アドミニストレーター/ クリエイティブ・アドバイザー
2020年11月 同 特任助教
2023年4月 同 特任講師
2024年4月 同 特任准教授
2025年4月 国際大学GLOCOM 主任研究員

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