本研究では新規サービス利用者について、サービスに興味をもつきっかけとなっている情報源が、利用後の継続意思に与える影響について実証分析を行う。対象とするのは近年成長著しいモバイルゲームであり、プレイヤーに対するアンケート調査データを用いた。分析の結果、継続意思に対する限界効果は、アプリストアのレビュー約6.9%、口コミが約2.7%、雑誌が約4.4%、テレビCMが約5.8%となった。特にテレビCMはきっかけとしても有効で、新規ユーザ獲得と継続意思双方に効果のある広告であることが示された。一方でゲーム内広告・プッシュ通知と交通広告は継続意思に影響しておらず、中でも交通広告は、継続意思に有意に働かないばかりか、きっかけとなったユーザも約4.3%と他の情報源よりも低く、効果が薄いことが明らかになった。
著者 | 彌永浩太郎、山口真一、坂口洋英、田中辰雄 |
掲載先 | Infocom Review |
リンク | https://www.nttpub.co.jp/search//books/detail/100002452.html |
出版社・発行元 | 情報通信総合研究所 |
ページ数 | 13ページ |
執筆年月日 | 2018/07/31 |